スマッシュ!The king of ping pong ~1~
卓球をこよなく愛する少年「青羽努」が、卓球を通して様々なライバルたちと出会い、成長していく。
カツカツカツカツ・・・・・
白球を打ち返しながら父と子が会話している。
「努 いいフォームだ。きっといい選手になれるぞ。」
父の言葉ににっこりと笑顔で答える少年。青羽努 5歳 初めてラケットに触れる。
カツカツカツカツ・・・
「努 中学校に行ったら部活はどうするんだ?」
「もちろん 卓球部だよ。」 青羽努 13歳 卓球部入部を決める。
―卓球― それは地上最速の球技。
キュッ ッキュキュ 体育館からシューズの擦れる音が聞こえる。
「どうした青羽! もう疲れたのか!」
「ハァ、 すいません・・・」
「悪いがなァ うちは毎年全国行ってんだよ。 お前の体力じゃ足ひっぱって終わりだ。 もう少し体力つけてこい。」
青羽努 卓球部入部試験に落ちる。
キュッ ッキュキュ 体育館から ざわめきが聞こえる。
バチン! 白球がうなり、台をたたく。 体育館中の視線はその少年に注がれていた。
「先輩、、、まだ試合は続いてますよ。」 「ハァ・・・ 調子に乗るな青羽・・・ハァ・・・」 荒い息をあげているのは、輝光中卓球部キャプテン「轟木電」。
「んっ!」 踏ん張りをきかせてスマッシュを打ち込む努。そのボールは白い線となって台を駆けていく。
パチっ!! 電のラケットにボールが当たる。ボールはそのままラケットを押しのけ、空中を舞った。 コーーン 11-9
接戦を制したのは2年青羽努であった。 「お前、本当に青羽か・・・? まさか、一年でここまでのびたのか・・・ よし。 卓球部入部を認めよう。」
努はまんねんの笑みで部員の前へ躍り出る。 「2年。青羽努です。よろしくお願いします。」
青羽努 14歳 輝光中卓球部入部試験 合格。
スマッシュ!The king of ping pong ~1~
続く