おひるね
はじめに
この小説は短編集です。
自分の好みで書いております。
似ている名前の人がいらっしゃると思いますが一切関係ありません。
ドライブ
「ドライブドライブ」
「そんなに楽しみなの?」
「うん、車好きだし」
「だしなに?」
「..あ、なんでもない」
コイツは何かを隠しています
でもわかんないわけでそのまま車に乗り込んで久しぶりの二人きりのドライブへ
「薮の車は安全運転でいいね」
首都高速を出て少ししたとき突然そう言ったひかる。
「大事なお嬢さん預かってるんだなら当たり前だろ」
冗談混じりに行ったけどあながち間違ってない本当のこと。
「...ばか//」
珍しい反抗せずに照れながら俯いた
俺は前向いてて横向けないからわからないけど多分ひかるの顔真っ赤だと思う。
しばらく沈黙が続いて目的地についた
海沿いの静かな場所
たしか初めてのドライブもここ
ひかるのお気に入りの場所。
故郷の仙台を思い出せるんだって。
「..あのさ」
あの沈黙を破ったのはひかる。
「ドライブ好きな理由ね、やぶが.../」
俺に背を向けたまま言った。
どうしても可愛くて思い切り後ろから抱きしめた。
(..運転してる横顔真剣でかっこいいから)
(かわいい)
(..かわいくない/)
(俺は真剣な薮が好きなだけだもん)
(嘘付け全部好きなくせに)
(な.../)
((なにもいえない。))
END
おひるね