ストーカー

ストーカー

前半はえげつないですが、
後半は新蘭甘々です。

「蘭ー!おっはよー!」

「あっ、園子!おはよ!」

「あれ?今日、新一君は?」

「それがね、新一ったら風邪引いちゃって…」

「あら、またこの時期にダウンしちゃったのね?」

「うん…」

新一は、毎年冬から春、夏から秋に変わるころ、
決まって熱をだすのだ。

おしゃべりしながらも学校に着き、蘭が下駄箱を開けると…

ヒラッ

「え?」

「蘭、それなに?」

蘭が下駄箱を開けると、見覚えの無い紙切れが落ちてきた。

「なんだろ…」

蘭が拾い上げる。

「あ、なんか書いてあるよ」

「読んで読んで!?」

園子が急かす。

「なになに…?」

手紙の内容はこんなものだった。

【毛利蘭様へ
突然のお手紙でごめんなさい。
僕は帝丹高校1年の男子です。
少しお話したいことがあるので、
今日の放課後、屋上に来てください。
ずっと待っています。】

「…だって。」

「えええぇぇ!?だって。じゃ、ないわよ蘭!」

「ど、どうしたの?園子。」

「どうしたもこうしたも、無いわよ!これ、絶対告白よ!」

「ええぇえぇぇ!?//」

「告白以外考えらんないわよ!」

「そ、そう、なの…かな…?//」

「そうよ!そうに決まってるわ!絶対行ってあげなさいよ!」

「でも、だからって…それに、私は…//」

「分かってるわよ!蘭が彼一筋だってことは!だから、蘭が直接行って、お断りしなきゃ!…でも、もしイケメンだったら心変わりしちゃってもいいからね?w」

「なっ!新一とは私そんなんじゃ…それに、心変わりって…」

「おやぁ?奥さん、今さりげに新一君の事が好きだって、認めたわね?w」

「っ!?//」

「私は新一君だなんて一言も言ってないわよ?」

「そ、園子ぉ//」

「はいはい。わかってるって!でも、本当に行ってあげなさいよ?その子、きっと、すっごく勇気出して呼び出したんだから。」

「わ、分かったわよ…」


キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン


「じゃ、蘭!頑張ってね‼︎」

「何を頑張るのよ…汗」


蘭は園子と別れ、1人屋上へ向かう。

キィッ

屋上への扉を軋ませる。


コツ…コツ…

蘭の足音が静寂を破る。


「あのー、誰かいませんか…?」


ガッ

「っ、誰!?」

蘭は背後から近づいて来た男に気づかなかった。
咄嗟に空手の構えをする。男は、かなり太っていて、眼鏡をかけている。

「ご、ごめんなさい。でも、来てくれたってことは、手紙読んでくれたんですね?」

蘭は構えを下ろす。


「あ、あなたがあの手紙を?」

「はい。」

「そ、そう。それで?どうしたの?」

「そうでしたね。本題に入ります。」

男の鼻息が荒くなる。


「蘭。あなたの事を愛しています。僕と付き合ってください。」

「…え?」

「もちろん、OKですよね?」

「や、ちょっと待って下さい。私、貴方のお名前も知らないんですが…」

「名前を知らない?なぜ?僕は君のことならなんでも知っているよ?」

「え…」

「毛利蘭、偵探高校2年B組。父親は探偵をしている。母親は弁護士だ。身長は162cm、体重は42kg。スリーサイズは、バストが…」

「やめて!」

「どうしたんですか?」

「どうして?なぜあなたはそんなことを…」

「そりゃあ知ってますよ。いつも見てたからね」

「そんな…」


その頃、園子は…

プルルルルッ プルルルルッ

「はい…工藤です…」

「あっ、工藤君?どーう?体調は。」

「ちっ園子かよ。」

「あらなーに?その舌打ちは」

「…なんでもねーよ」

「そう。」

「で?なんなんだ?なんか用あんじゃねーのか?」

「あっ!そうそう。今日、蘭と下駄箱を開けたらね…」

今朝の出来事を新一に伝える。

「…で、蘭は?」

「もちろん会いに行ったわよ?一応教えといてあげようと思ってw」

「っくそっ!」

ガチャン!

「ツーツーツー」

「ありゃりゃ。教えない方が良かったかしら?w」

そうひとりごちる。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


「蘭?返事は?」

「…お断りします。」

「…なんだって?」

「だから、あなたとは付き合えません。」

「なんだと⁉︎僕の告白を断る!?」

「ごめんなさい、好きな人がいるんです。」

「それは無いだろう蘭⁉︎それに、ここまでのこのこやってきたと言うことは、僕とそういうことがしたかったんじゃ無いのか⁉︎」

「い、いえ…」

「ふんっ!嘘を付くな!」

そう言うと男は蘭に覆い被さる。

「きゃあっ⁉︎」

「蘭はまだ処女だよね?僕のために置いておいてくれたんだね?嬉しいよ、蘭。」

「ちょ、やめてください!」

「ふふふ、すぐに気持ち良くさせてあげるよ」

もみもみ

「やっ‼︎」

「気持ちいいかい?」

「そんなわけっ//」

「ふふふ、またそんな嘘をついて…だけど、体は正直な様だね。」

するりっ

男が蘭のスカートの中に手を入れた。

「ひっ⁉︎」

ヌルッ

「あれれー?このお汁は何かなー?」

「そっそんなっ!ち、違う…//」

「さあ、自分の気持ちに正直になるんだ。」

「いっ、嫌っ!離してっっ//」

「ひひひ。そろそろご開帳と行くか。」

スルッ

「だっだめぇ‼︎そこだけはほんとにっっ//」

「さぁ、ご開帳だ‼︎」

ズルッ

男が蘭のパンツを引きずり下ろす

「いっ、嫌あああああああぁぁぁぁっっっ//////」

「蘭っっっっ‼︎」

新一が屋上の扉を開けると、そこには
服を脱がされ、一切の布をも纏っていない
生まれたばかりの姿の蘭が
知らない男に馬乗りになられていた。

新一は呆然と立ち尽くす。

「しっ、新一⁉︎いやあぁぁっ‼︎見ないでっっっ//」

蘭が叫ぶ。

「おやおや、邪魔が入ってしまったようですね。」

「…離せ……」

「ん?聞こえませんね。もう一度言ってくだ…」

「…蘭を話せっつってんだよ‼︎」

そう言うと新一は男に飛びかかって行く。

「くっそおおおおぉぉぉぉっっ‼︎蘭になにしやがったぁぁっっ⁉︎」

2人の乱闘が始まる。

「何って、おっぱいをもんで、おまんこをいじっただけさ。」

「なん…だと…?」

「だから、そのままの意味だよ。」

「てめぇぇっ‼︎このくそったれが!許さねぇっっ‼︎」

そう言うと新一が男の顔面に蹴りを入れた。

「ぐはあっっっ⁉︎」

男はぶっ倒れて意識を失った。



「蘭⁉︎大丈夫かっ⁉︎」

「しん…いち…」

蘭が全裸で座り込んでいた蘭のもとへ駆け寄る。

「………きゃあぁぁぁぁぁっ‼︎////見ないでぇっっっっ//」

「……あっ//わ、悪りぃ…」

新一は急いで自分のブレザーを脱いで蘭に羽織らせる。

「ありがと…」

「それで、蘭…あいつは…」

「っごめんなさい、新一ぃっ…」

急に蘭の目から涙が溢れる。

「わ、私…」

「なんで蘭が謝るんだよ‼︎悪いのは全部あいつだ!」

「…ふっ…つぅ……」

蘭の嗚咽が否が応でも蘭の傷付いた心を思わせる。
新一はそっと蘭を抱きしめる。

「し、いち…ふぇ……」

「蘭…俺、…蘭のことが、好きだ。」

「…っ‼︎」

「今日、園子から蘭が呼び出されたって聞いて、マジで腹が立って…
いても立ってもいられなくて…」

「なんか、さ、俺、コナンになっちまってて…ずっと言うタイミング逃してたんだけど…今日、蘭が襲われてるのに、あいつに…蘭は俺のだって…言えなくて…」

「新一…」

「蘭、俺はお前に会った時からずっと蘭に惚れてた。…俺と…付き合ってください。」

「……」

「…嫌、か?…」

「嫌じゃない!私も、新一のこと、…大好きだよ‼︎」

「マジで⁉︎じゃあ…」

「でも…私、汚れちゃったよ…」

「…え?」

「あの人に、胸触られて、……あそこまで…」

「そんなことねぇ‼︎蘭はちっとも汚れてなんかねえよ‼︎」

「…ほんとに?…」

「あぁ!」

「…ありがとう、新一…」

「付き合って、くれるか?」

「…はい//」

「いよっしゃぁぁぁぁ!」

「し、新一ったら…//」

「蘭っ‼︎」

新一は蘭を抱きしめる。

「きゃっ」

「あ〜、柔らけぇ…」

「ちょっと!こんなとこで…//」

「…嫌か?」

「…わかってるくせに」

「へへっ」

「でも今日は…ほんとにありがとう」

「…俺、蘭に礼なんて言われられねえよ。…蘭を、あいつから守れなかった…」

「そんなことない!新一はちゃんと私を助けに来てくれたじゃない‼︎」

「もう、絶対蘭をこんな目にはさせない。約束する。」

「ふふっ。新一、大好きだよ//」

「俺もだぜ、蘭。この地球上の誰よりも…な?w」

「…あーーっ!それって…」

「そっ。あれ。w」

「懐かしいな…あの時も新一、私のことを命懸けで守ってくれたんだよね…」

「バーロー、お前がどこにいても守ってやるって約束してたろ?それに…さっきの言葉、嘘じゃねーぜ?」

「…え?」

「だから、お前の事が、地球上の誰よりも好きだってことだよ!」

「…ふふっ」

「…なーに、笑ってんだよ。」

「…気障な名探偵さんっ」

「き、気障…」

「でも、私もっ。私も、地球上で、誰よりも、新一のことが好きよ?」

「へっ、だったら、お互い様だな。」

「そうねっ」

2人は顔を見合わせて笑い合う。

「…蘭、これからも、よろしくな?」

「うん!こちらこそ、よろしくお願いします。」

「ははっ、なんか照れんな…//」

「あーっ、新一顔真っ赤だよ?」

「っ!お前もだろーが!」

「あっ新一、そういえば風邪引いてるんじゃない!」

「バーロー、もう治ったよ。」

「でも、ちゃんと薬飲まないと…」

「…じゃあ、とっておきの薬くれよ。」

「…え、私、そんなの持ってな…」

「それは、もちろん…?」

「え、や、ちょ…//」

(って、この展開は…)

「蘭…」

新一が蘭の顎に手を添え、もう一方の手で蘭の腰を引き寄せる。

「蘭、愛してる…」

チュッ


★おしまい★

ストーカー

わかる人にはわかるネタを二つほど入れてみましたw
わかったかな…?笑笑
劇場版名探偵コナンの瞳の中の暗殺者と、天空の難破船のネタです。
気になる方は、チェックして見てください!

この作品は、かつてないほどに文章がまとまりませんでしたorz
読みにくくて申し訳ございません‼︎

ストーカー

蘭 新一 ストーカー 告白 初キス

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-02-08

Copyrighted
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