氷上のディストピア
ソチ五輪を見て思いついたので書きました。あらすじです。ちゃんとしたものを書く気は無いので、ご自由に使ってください。
「くそぅ、また4位か」
フィギュアスケート男子シングルスに出場した山田一郎(仮名)17歳は悔しさをかみ締めていた。
幼いときから特訓を重ね、ようやく日本のトップレベルに近づいてきた。
しかし同期の強力な3人のライバルによって、表彰台にはあと一歩及ばないまま。
このままでは、来年のオリンピック出場は不可能だ。
一方、フィギュアスケート女子シングルスでも、唇をかみ締める女子選手がいた。
山本花子(仮名)17歳もまた、幼いときから特訓を重ね、ようやく日本のトップレベルに近づいてきた。
しかし同期の強力な3人のライバルによって、表彰台にはあと一歩及ばないのだった。
そんな2人に日本スケート連盟会長から呼び出しがきた。
「2人でペアを組みなさい。もう決まったことだから」
団体戦の強化を目指す連盟は、ペアの人材不足解消のため、2人に白羽の矢を立てたのだった。
「えーっ、こいつと?」
「そんな、この男とですか?」
しかし、話してみると2人の相性は最悪、ぶつかり合う二人。
だがペアであればオリンピック出場の可能性は高いと考えた2人は、しぶしぶペア転向を承諾するのだった。
オリンピック出場に向けて特訓するも、やはりぶつかり合う二人。
それでも潜在能力の高さから、ペアとして国内大会の表彰台に上がるまでに成長した。
いよいよオリンピックの選考会を兼ねた大会で2人は渾身の演技を披露する。
だが惜しくもベテランペアの前に2位となり、オリンピックでは補欠となるのだった。
オリンピック直前、もう出場は無いと思っていた2人に衝撃のニュースが飛び込む。
ベテランペアの1人が練習中の事故により負傷し、出場が不可能になったのだった。
急遽オリンピック代表となった2人、しかし補欠となった後ペアの練習を怠っていた2人はオリンピック本番で息が合うことはなく、惨敗する結果となってしまう。
それでも2人はオリンピックという最高の舞台を経験することで、フィギュアスケートペアの素晴らしさに気付き、4年後のリベンジを誓うのだった。
とはいえ、相変わらずぶつかり合う二人。
ぶつかり合いながらも、つらい練習を共にすることで信頼関係もまたはぐくんでいく。
その後、フィギュアスケートペアとしての新たなライバルの出現。
あるいはお互いに別の恋愛対象の出現。
フィギュアスケートペアでの新技の開発。
ペアの解消、再結成など、いろいろあり、世界選手権で優勝したり、負けたり、出場しなかったり、違うパートナーと出場したりする。
最終的にお互いの大切さに気付き、2人はペアで代表を決める大会に出場、優勝して次のオリンピックに出場することとなった。
そしてオリンピック本番、2人は新必殺技を見事決めて優勝するのだった。
その後、2人は結婚するのかどうか、それはお楽しみ。
氷上のディストピア