夜のしじみに…

小説?いささか微妙な物ができました。案外調子が良い気がするのでお披露目しておきます。

…まぁ始まりは純粋に言い間違いに話しをつけたって代物ですけどね。


 忘年会とも来ればこれはもう酒が水に変わる瞬間で、飲めども飲めどもグラスに注がれるアルコールにうんざりしながら吐きながら、お口直しに飲み倒し飲み倒れ、気がつけばゴミ袋を抱えて一眠り、ここはどこだと訪ねる者も無く千鳥足で右にフラフラ左にヨロヨロ、おもしろおかしく家もわからずウロウロと、そうなる手合いは相手にされず距離をとられて煙たがられて、まったくどうしようもない無様な仕様で何もわからず家路を求めて帰る訳ですが、はたと知った道を見つけて気がつくと犬とも人とも知れずに電信柱に小便垂れて我も忘れて玄関を叩き、怪訝な顔した女房に小言と愚痴を垂れられて、ようやく帰った安堵から玄関に根を下ろして安息していると、台所から芳しい香りが漂い、再び犬とも知れず我知らず匂いに釣られて行ってみると、味噌汁茶碗を手にした女房が飲めと言わんがばかりに突き出して、これ幸いとばかりに口に運んだその汁は、磯の香りをふんだんに含みながら味噌と織りなすハーモニー、これを何かと訪ねたら女房はむすっと答えを言った。

「しじみの味噌汁よ」

 夜のしじみに息吹き返し、明日も明後日も仕事仕事に飲み会飲み会、これじゃいかんと女房は甲斐甲斐しくも気を利かせ、こんな旦那の為にとしじみの味噌汁を作ってくれて、ああ幸せこれ幸せよと味噌汁グイッと飲み干して倒れればソファーに夢見心地に、夜のしじみよありがとう、明日も明後日も飲んで頑張るよ、夜のしじまにしじみの香りが匂いたつ、そんなしじまも旦那はグゥグゥゴウゴウいびきをかいて眠るのでさっぱりしじまじゃないけれど、そんな旦那に女房は毛布一枚かけてやり、そんな夜は過ぎていく。

夜のしじみに…

ここまで読んでくださってありがとうございます。

略して「こよくあご」です、はい。

まともに取り合うと人生を損しますよ、スルー推奨です、スルー水晶でもいいですけども。

皆さんも言い間違いあるはずです、そう言うときはこういった話しをでっちあげましょう。

信じてもらえるはずです。

…はい嘘です。

さて、ほんとうに「こよくあご」でした。それではまた読んでもらえたら嬉しいです。

略して「そまよもうで」ですね。

では「こよくあご」「そまよもうで」サヨナラー♪

夜のしじみに…

ラップのような漫談のような歌のような詩のような なんとも言い難い品

  • 自由詩
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2010-10-09

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