透明な光

悲しくなると感じる痛み
家に帰ると募る虚しさ
笑顔が浮かぶと溢れる温度
心が震えると溶け出すなにか

ここに残したい
今の僕を

空はいつだって空っぽだ
海はいつだって暗く深い
大地はいつだって無口のままで
社会はいつだって冷徹だ

世界は変わらない
僕を裏切り
僕に裏切られる
見えるものは変わる
僕を笑うように
僕を酔わすように

君には君の見えるものがある
僕には僕の見えるものがある
それが何でも
想う気持ちは
悲しいほどに眩しいのだろう

ずっとそうだった
そう
ずっと

ずっと

どうして

僕たちの心は
こんなにも輝いているのだろうか

透明な光

きっとそれは、人を生かすもの。

ありがとうございました。

透明な光

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-02

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted