天然カップル

「私、今からコハク君に告白します!」

放課後の教室。
広い部屋に大きな声が響いた


私は南 真緒(みなみ まお)!
今、堂々と宣言しました!!

・・・あれ?返事が返ってこない・・・

隣を見ると友達の秋菜(あきな)が目を丸くして驚いていた

「真緒!?熱があるんじゃないの?」
「もぉっ!熱なんかないよぉ!!私、今から告白してくる!!」
「ちょっと待って?!あんたバカ!?コハクは誰とも付き合う気ないんだよ!?」

コハク君とは私と同じクラスで、天然。
でも・・・私は入学式で一目ぼれしてしまった!
コハク君はすごくモテモテで中学生になってから30回以上告白されてる
コハク君は「誰とも付き合う気ない」とか言ったけど
告白してみないと分からないよね!?
よしw

「じゃっ!いってきまーーす!!!!」
「ちょっ・・・真緒ーー!もぅっ!知らないよ」


体育館

バスケ部


相変わらず人たくさんいるな~

「あっ!いたいた!!コハクくーーん!」

私が大きな声で呼ぶとすぐに気づいてくれた
周りの人たちが変な目で見るけどおかまいなし!


「ん?誰だお前?」
「もぉーー。嫌だな~南 真緒だよ!!」
「あ~~。【南 まな】ねー、覚えておくよ」
「ちょっとまったー!私は【南 真緒】!!!まなじゃない~!」
「ああ。わりぃwまおね」
「うん!じゃあ・・・またね♪」

ん?なにか忘れてるような・・・ま、いっか

教室

「秋菜ーー!ただいま~!」
「真緒!!どうだったの!?」
「ん?なにが?」
「何がって・・・告白だよ!!」

・・・・あーー!忘れてた!

「・・・はぁ!?アンタ何しに行ったの!?」
「もう1回いってきまーす!」
「どんだけ天然やねんw」


体育館

あれw人が少ない・・・
あ。
みんな帰ったんだw

「コハクくーん!大事な事言うの忘れてた!」

あれ?コハクくん・・・どこだー?

「なんだ?南真緒!」
「わっ!」

近くのベンチの下からでてきたw

「あの・・・付き合ってください!!」
「えっ。ほんとに?」
「うん!!」
「いいよーー!俺も好きー!」
「ほんと!?キャーー!やったぁー!」

嬉しい!!
嬉しすぎてその場をたちさった
すぐに秋菜のいる教室に向かった

教室

「秋ーー!付き合うことになったぁ~」
「・・・え?まじで!?」

うれしいぞ~!

「お~ここが南真緒の教室か~」
「コハク!!アンタ本当に真緒と付き合うの?」
「おお!よろしく~」

天然カップル

天然カップル

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-10-25

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