人気作家の影にある独裁
NHKの報道がおかしくなり始めたのは、やはり安倍カラーが入り込んできたからだろう。
当たり障りのない報道へと変化しつつあるのが何となく見えてきた。
コンパクトにまとまっていてNHKのニュースは好きなのだが、何気にぼかすような報道になってきている気がする。
この違和感はいつしか明らかに疑問として見える日が来るだろう。
そもそもこれはNHKの放送経営委員会に安倍総理が介入していると言えないだろうか。
NHKの新会長からもわかることだし、委員会人事が安倍総理にとって相応しい人物を起用しているのもこのことを示しているだろう。
そして、その中の一員が、作家の百田尚樹氏である。
若干右寄りかなという印象があったこの方、某作品では戦争推進なのではないかとすら思わされる。(宮崎駿監督の反論も有名だ)
まぁ小説家である以上、どのような作品を書こうとそれは構わないと百歩譲って言おう。
安倍総理も愛読書にしているそうだが、別に好きな本を読むのは個人の自由だから否定はしない。
だが、かねてから親交があり、国の行く末についての対談本を出す、あるいは安倍晋三論として安倍総理について大いに熱弁を振るうなどの姿からは「百田尚樹=安倍晋三お抱え作家」と私には見えてならないのだ。
安倍総理の靖国参拝も賛同していることからも百田氏の安倍依存は伺えないだろうか。
作家として本が好きな人に夢を売る立場にありながら、裏で安倍総理の独裁に近づきつつある状況を共に作っているのは何といえばいいのか。
安倍総理の支持層は別に一作家が見据えるものが同じだと思うだけだろう。
ただ、反安倍政権の支持層からしてみれば、人気作家が総理お抱え作家という状況はある意味裏切りのように見えるような気がしてならない。
百田尚樹作品の一読者として何作品か読み、作品の幅と才能に唸らされただけに、この裏の顔には正直許せないものがある。
そのうち日本がおかしくなっていくのは目に見えているからだ。
その現実に百田氏が絡んでいるという事実をどう見るか。
人気作家の影にある独裁