悄然
ぼくはあまりに軟弱すぎた
折れてしまったものは元通りに戻せるだろうか
冷えて色褪せてしまった心は感動を思い出せるだろうか
少数派のぼくたちの住む場所は間違っていませんか
見たくないものが多すぎる 見るべきものと出逢えない
真実はいつだって不正解とすりかわりぼくらを迷わせる
信じられるものなんて何も無いな
にがい薬を飲みこんで朝を待つ 今日は火曜日
現世から魂だけでも逃げ出したくて 昔の記憶ごと喉の奥へ流し込む
遠くから美しい音楽が響いてきている
おぼろげに伝わるその音を信じれば 僕の存在に色味が燈るかな
いつまでこうして居られるだろう
いつまで甘えて居られるだろう
生かされているのは何の為?
ぼくは、僕は、
このまま、―――――――――――たい。
悄然