マリア

舞台は音楽を学びし純情な少年少女の集まる
聖マリアンヌ学園

マリアと呼ばれる学園の選ばれし生徒と
7人の役員たち
更には妖精(?)が繰り広げる
ー美少女(!?)戦闘学園物語ー

聖マリアンヌ

ここは聖マリアンヌ学園

音楽を学ぶ者の神聖なる学校だ。
実は数年前までは女学園だったのだが、一昨年から共学になった。
音楽の実力は高く、有名校だったため、現在は音楽を勉強しに入学した男子生徒の割合も多い。
マリアンヌ学園には様々なルールがある。
まずは「マリア」から説明しよう。マリアとは、学園に讃えられし女神「マリアンヌ」に選ばれし妹分のことで、学園のアイドル的存在である。
マリアは学園の様々なイベントに参加し、学園の役員と呼ばれる人々と共に学園を運営していく誇り高き称号であり、そのために生徒からの信頼も厚い。
また、マリアに選ばれるのは毎年高等部の二年生と決められており、年ごとに変わる。マリアがどのように選ばれているのか、誰が決めるのか…誰一人わかる者はおらず、発表は役員が学園長の指示で行っている。
マリアについての説明はこれくらいにして、次は学生校舎の説明をしよう。
聖マリアンヌは音楽を学ぶための学園だ。そのため、音楽の分類ごとに校舎が3つに分かれている。
ブラスバンドのための「太陽校舎」
オーケストラのための「月校舎」
そしてコーラスのための「星校舎」である。
校舎ごとの説明は…物語が進んでいく中で、必要があればするとしよう。
また、この学園には不思議な力が眠っていると言われている。

この話はそんな学園の中で起きた、選ばれし人々の戦いの物語である。

メインキャスト


三枝 時民(さえぐさ ときたみ)
マリア 月校舎

佐藤 莉音(さとう りお)
書記 星校舎

田代 清華(たしろ きよか)
妖精 太陽校舎

木下 文美(きのした あやみ)
委員長 月校舎

金澤 ミコト(かなざわ みこと)
月校舎 月長

南原 蒔音(なんばら まお)
星校舎 星長 (しのん)

木瀬 悠(きせ はるか)
会計 月校舎 (ゆうちゃん)

立川 蘭(たちかわ らん)
太陽校舎 太陽長

黒井 真央(くろい まお)
書記 太陽校舎

「マリア」

春うらら

まさに世間ではその言葉がぴったりなのだろうが、マリアンヌにはまるで季節感がない。ドイツ風に造られた校舎に桜の木は一本もない。
ここは日本なんだから、もう少し日本感があってもいいのになあ、と、数日前に新しくマリアに選ばれた時民は緑色に茂った木を見つめた。
マリアに男子生徒が選ばれたのは、今年が初めてである。
なぜ自分がマリアに選ばれたのか、分からない。もちろんそれは他の生徒も誰一人として分かる者はいないだろう。そしてその事実は大きな話題となってしまい、生徒中で混乱が生まれていた。
赤の他人が混乱しているのに、自分が混乱していないはずがない。
時民は、ふうっと息を吐くと、まあいいかと半ば諦めて自分の月校舎へと入っていった。

マリア

マリア

Special thanks 2013年度9地区役員

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-26

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND
  1. 聖マリアンヌ
  2. メインキャスト
  3. 「マリア」