■ Neo Border  016 [ Version 3.0 ]

■ Neo Border  016 [ Version 3.0 ]

北欧神話を知っていますか?
オーディン、ワルキューレ、ラグナロク・・・。
モバイルやデジタルネットワークに飛び交っているこれらの言葉は全て北欧神話の中にあります。
ゼウス、カオス、オリンポスなどでメジャーなギリシャ神話にかわり、
なぜ今ここに来て北欧神話なのか?
その答えの手がかりを、ここでお話しましょう

Neoフォルダには確かに2025.09.30.docがあった。

「路地裏のワイン娘より
近くお会いできると思いますが今は時間がありません。あなたたちは今いる場所からすぐに消える必要があります。そしてみなさんのパソコンは汚れてしまいましたので洗濯と漂白をしないといけません」

はっと気づき、すぐさまUSBのJohnが作成した常駐しないステルスタイプのセキュリティを特殊パソコンに走らせた。
すると一見見えないわずかな領域に通常あるはずの無い防壁と、内部にネットへの送信プログラムらしきルーチンがみえた。
「そういえば、この宿の回線は最新のNeo Border Gateway系だっだな・・・・しかしまさか・」
Markはすぐにモバイルで旧ネットワーク経由でWilliam、Johnにこのことを伝え、わびた。
「ピザ屋がくるより先に消えないと俺たちがピザにされるわけね」
「ああ、激辛なやつにな」

寝る振りをして電気を消し、そっと外を見ると怪しげな人影が見えた。
腕のブレスレットは反応している
「ちょっと近づきすぎたのは反省するべきだが、ある意味ここがかなり重要ポイントだと教えてくれたわけか」

すぐさま宿を出て夜の繁華街向かって歩いた。バックパッカー変身術のライセンスは神業の域である。
しばらく歩くとネオンが見えてきたが、
遠く後ろにヘッドライトが見えたので、物陰に潜むとやがてMarkの前でぼろぼろの車がエンジンをつけたまま止まった。
見ると荷台の隅に黒い鼠の絵が描かれている。

「後から来るベンツに乗るか、この車に乗るかはあんたのじゆうだ」

幾時間走ったろうか、夜が明けたころ小さな町で降ろされた。
男は何も語らず走り去った。

「ここ、どこ?」

■ Neo Border  016 [ Version 3.0 ]

Hi everyone!

Welcome to the Neo Border World


”Neo Border”(ネオボーダー)は、近未来の世界を描いた作品です。

"北欧神話(Norse mythology)"で知られている

<Odin オーディン>

<Loki ロキ>

<Thor ソー>

<Ragnarok ラグナロク>などが出てきます。

でも"マイティ・ソー(The Mighty Thor)"ほどエキサイティングじゃなく、

どちらかといえば"マトリックス(The Matrix)"や、

"攻殻機動隊(Ghost in the shell)"みたいな展開へとむかっていきます。

お楽しみいただければ幸いです


I want to make English translation of the "Neo Border" sometime ;p

■ Neo Border  016 [ Version 3.0 ]

近未来、旅行好きの大学生が小さなSNSを作った。 個人個人のツールに合わせたビジュアル表現と操作性、テーマなどが人気を呼び 瞬く間に世界中に広まったが、 突然、インターネット上に人工知能型ウイルスが出現し、 世界中のクラウド、ネットワークが壊滅状態になった。 しかしその後人類は英知を結集しウイルスを壊滅させ、 その後新しいセキュリティネットワークが生まれる。 ネットなくして語れない現代社会にとってこの新しいネットワークは次なる未来への希望となる、 はずであった

  • 小説
  • 掌編
  • 冒険
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-24

CC BY-NC-ND
原著作者の表示・非営利・改変禁止の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC-ND