悪夢のストーカー

多分もの凄く短いお話です。
何気ホラーだと思うので注意。

悪夢ストーカー

今の時代、簡単に個人情報がばれる。
一回目…ネットで知り合った一人の男性Sは結構積極的に私のことを聞いてきた。でも、私は個人情報をばらすのは嫌だし本名すら教えないままだった。
どこからばれたのか、いきなりその男性Sからメールが届く。
「Aちゃん…だよね?なかなか教えてくれないからさ、調べちゃったよ。俺Sだよ。電話番号も教えとくね。」
読んでいる最中電話がかかり、メールが届く。
「今の俺の番号だよ。登録しておいてね(^^)」
私は訳がわからない。
なぜこいつが番号を知っていて、しかもメルアドも知っていて。
それから結構な頻度でかかってくる電話。
私はもちろん出ない。怖い。ずっと鳴っている。
放置していると10分以上も鳴っている。
だいぶ放置していると、今度はメールの音が鳴った。
「電話、出てくれないね。忙しいのかな?俺は今仕事の合間だよ。また、かけるね。」
かけてこないで。
何度も願う。
メールも電話も鳴るだけで心臓が痛い。
私はずっと無視をし続けた。

メールの音だった。
「なんで電話でないの。ふざけてるのかよおまえ。これ以上そんな真似するなら、お前のところ行くから。」
この人、なにいってるの。
「探すのなんて簡単だよ。」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

飛び起きた。何から、もちろんベッドから。
汗だくになりながら、私は安堵する。
まただ…。
またこの夢を見てしまった。
相手の名前、メール内容すべてにおいて覚えている。
私は慌てて携帯の着信履歴を確認する。
そんなやついない、あいつは夢だ夢だ夢だ…。
でも時々見るあいつは、いつも私が見えているようだった。

悪夢のストーカー

本当は忘れたい話だけど、敢えて書きました。
皆さんにも忘れたい悪夢があるのではないでしょうか。
怖い思いをして辛くなったりしてるのではないか、そう思って私は悪夢を短編小説としておさめようと思いました。悪夢なんてネタにしてしまえばこっちのものです。

悪夢のストーカー

何度も何度も何度も携帯を確認した。

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-22

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