俺のばあちゃん

俺のばあちゃん、クリスマスに死んじゃった

クリスマスの夜に、一人で向こうの世界に旅立った俺のばあちゃん

イブの日、ケーキ食べて、
母と楽しい会話して、笑ってたって

クリスマスだからって、じいちゃんがデートにでも誘ったのかな

寝間着じゃなくて、出かける時に着てた服に着替えて布団に入ってたって

台所のテーブルには、食べ終わったみかんの皮が一つ置いてあったって

誰にも迷惑かけないで、まるで眠っているみたいに布団で冷たくなってたって

俺を一番心配してくれた人
俺をここまで育ててくれた人

ばあちゃんがいなかったら、今の俺はいない
ばあちゃんが育ててくれたから、人の痛みや優しさを感じられるように育った

本当に優しいばあちゃんだった
周りの人に優しさを振りまいてた

そんなばあちゃんにもう会えない、今更後悔なんてしないけど

でも、多分俺の近くに今でもいるような気がする

ご飯食べたか心配してる

悪さしてないか心配してる

俺のばあちゃん

俺のばあちゃん

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-20

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