貴方が悪いんだ


理想の関係だと言ったのは貴方で


初めて見た時からずっとすきでした。
だから嬉しかった。貴方に求められた時は。
生産性のないこの行為に貴方からの愛を感じました。

「木山さん結婚するんだってー!」
「えー!相手は?どんな人?」
「秘書課の森さんだって。いいねえ美男美女じゃん。」


「お互い理想の関係だったよな。」
「お前も早く本当に愛せる人を見つけろよ。」

ああ、世界が壊れる音が聞こえた 。


「被害者は木山洋平、ナイフで心臓を一突きされたことによるショック死と。」
「容疑者は寺田純也、殺したその日に自首してきてますね。ただ、動機については黙秘を続けています。」
「被害者の方は結婚も決まってたそうですしね。被害者の彼女の事が好きだったとかですかね?」
「まあ普通に考えたらそうですよね。でもあの容疑者が呟いた事が気になりますね…。まあ、私達にはきっと想像もつかないことなんでしょうがね。」



「これで貴方はわたしのもの。」

貴方が悪いんだ

理想の関係だと思っていました。貴方に愛されないと知るまでは。

貴方が悪いんだ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-20

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