開いて、そして、閉じて

はるのいずみ

  

    白い ぼんやりとした ものの中に 時々

    黒っぽい ものが あちこちと 動いてる

    ずうっと 聞いてた あの響きも
    
    時々聞こえてきて 縦横わずかン20センチ余りの世界が
 
    いつのまにか そこにあった

    
    そして その空間は 時間とともに 次第に大きく膨らんで

    見えるものも 聞こえるものも あらゆる感覚が はっきりしてきて

    そのまんなかに 私 が居た

    
    その時空は さらに広がり 永遠の彼方にまで達した時

    そのなかの 私とともに だんだん 小さくなり 

    やがてもとの 20センチ余りにもどると 

    その白いぼんやりしたものも

    黒っぽい あちこち動くものも 

    ずっと聞こえていたあの音も

    いつのまにか 薄れ 

     そして 消えた

    
    

開いて、そして、閉じて

開いて、そして、閉じて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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