仮面の塗装が剥げたとして、

人生誰しも自分を偽り、
仮面を被って生きている。
そんな嘘で溢れた醜い世界に生まれてしまった僕らは、
醜い他在り得ない。

しかしこの世は不条理で、
僕らは誰かのために、いとも簡単に涙する。

なんとも不思議な話ではないか。

絆や思いに根拠はないのに、
僕らは美しいものを信じてしまう。

それ、ほんとにホント?

だから僕は何度も自分に問い聞かす。


「どうしてそんなに疑うの」

弱いから。すべてが嘘なら耐えきれない。


「どうして信じられないの」

裏切られるのが怖いから。


「仮面の塗装が剥げたとして、あなたは私を嫌えるの」

どうだろうかと僕は笑う。


「嫌えないわ、だってあなたは最初から、仮面の下の目を見てるもの」


どうだろうねと僕は泣いた。

仮面の塗装が剥げたとして、

人に良く思われたいって言う気持ちは
やっぱり誰にでもある自然な気持ちで、
でも、たまに、ほんとの自分をさらけ出したい気持ちになります。

そうした時に、誰か自分を受け入れてくれるの?
嫌わないでいてくれるのかな?

死ぬまで答えは見つからないんでしょうけど。

仮面の塗装が剥げたとして、

お題「仮面の塗装が剥げたとして」 お題配布サイト「不完全燃焼中」より。 素敵なお題ありがとうございました。

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更新日
登録日
2014-01-15

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