INFILTRATE FOR OUR FUTURE

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プロローグ

西暦4500年。空高く舞う浮遊基地「ブラックバード」

そこでデイは敵軍の基地へ潜入する準備をしていた。
整った顔立ちをしていて、まだ歳は20代半ば程に見える。
まだ若いが、たくさんの悲劇を見てきたような冷たい目をしている。
体にはいろいろな武装が装着されている。

今、この世界では、国同士で生き残りをかけた大規模な世界大戦が行われている。
世界中で食料や資源が足りなくなり、「F.Gエネジー」というエネルギー資源に頼って人々は生活している。
しかしそのエネルギーに頼りっぱなしの人類は、ついに食料危機を迎えた。
これが原因となり国同士の争いが起き始めたのだ。
人々はこれを「世界最終戦争」と呼んだ。
最後に残る国はただ1つだけ。
人々はたくさんの戦争を経験し、ついに人類は「国が2つ以上ある限り争いは終わらず、平和は訪れない」
という結論に達してしまったのだ。
この戦争が終われば、必ず平和はやってくるだろう。
しかし、生き残ることのできる人間はわずか一握り。

人類の終わりを迎えようとしている人間達のはかない物語がはじまる。

エドナン王国

デイ達の住む国の名は「エドナン王国」。
小さな国だったが、今現在は4つの国を侵略し、力をつけはじめている国だ。
対してエルダ王国は、現在のエドナン王国の4分の1の国土にも及ばない。軍事力もエドナン王国が圧倒している。
よって、無駄な軍事力の低下をさけるため、ベガ大佐は軍のトップの実力を持ち、「赤団」と呼ばれているメンバーのみで、エルダ王国を滅ぼすことを試みたのだ。

赤団が、国の柱となっているF.Gの源の「Sourse」の破壊にさえ成功すれば、その国の全ての電力はなくなり、F.Gのエネルギーによって構成されている建物は全て崩壊してしまう。
国に「F.G」は必須なのだ。
しかし、国の最も重要な機器だ。国はそれを破壊されぬよう、FGには最善の策をねられていることだろう。

まさか赤団のみで、この作戦を奇跡のように成功させるとは、大佐を除き、誰もが考えていなかった。

エルダ侵略戦

作戦開始5分前。ベガ大佐、デイ、アルバート、マイク、エリックの5人は、基地から発進したヘリコプターで敵の本拠地に近づいていた。

大佐のベガが作戦を伝える。
「これからエルダ王国への襲撃を行う。
敵の本拠地には5つの高層ビルが立っている。4つのビルが中央のビルを取り囲むようなっているはずだ。
おそらく、中央のビルにはエルダの全てのエネルギー源なっている、F.Gエネルギーを国中に送る装置、「Source」があるはずだ。
その装置を破壊することが我々の任務だ。F.G.Cは中央のビルの最下層にあるという情報が入っている。
なお、作戦をたやすく成功させるため、5つのビルにFGを送る役目を果たしている「M.T.S」を破壊する。
障害物がM.T.Sからのエネルギーの分散をさまたげぬように、できるだけ高い位置に設置されているはずだ。
よって、最も高度の高い中央のビルの屋上裏にM.T.Sが隠されていると私はふんだ。
ヘリが中央のビルの真上についたら、私がヘリから屋上にいる監視兵ら全員をライフルで銃撃するから、監視兵の死亡が確認され次第、お前ら4人はヘリからパラシュートで中央ビル屋上に落下にし、マイクは着地したらすぐにバズーカで床を撃ちまくってM.T.Sを破壊してくれ。そこにM.T.Sがなかったらそれで最後だ。
着地時には何が起こるか分からない。気をつけろ。
M.T.Sを破壊してからは私が無線で命令する。生きて帰ってこい。」
ヘリの中ではただならぬ緊張感が漂っていた。

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  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-10-20

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  1. プロローグ
  2. エドナン王国
  3. エルダ侵略戦