ギルティクラウン~罪の清算1
ハイパー主人公にしてみた
コンセプトはそれ一点です
原作みないと多分わからん…
一応シリーズ化で
ではではよろしくお願いします
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全てはここから始まった
僕の名前は桜満集(おうましゅう)
天王洲第一高校2年
ついこないだ17歳になったところだ
今は少し寝不足の目をこすって
学校への電車に揺られている
「なんだか眠そうだね集
ネットでもしてたの?」
そう言って、
僕のそばに控えめに近づいてくる
彼女は校条祭(めんじょうはれ)
中学からの友達で
他人のことをよく気遣うことができ、
現代映像文化研究会のメンバーだ
そして、僕も祭に誘われたので
共に映像作成を
主に部活動をしている
僕は昨日の夜から
調べていたあることについて
書いてあるページを閉じ、
単語帳を開いた
「なんでもないよ祭
ちょっと夜眠れなかっただけだから」
「ふ~ん」
少し納得していないようだけど
祭に心配をかけたくなかったから
僕は何もいわなかった
祭は勘がいいので
ドキッとしたけれど、
引いてくれてよかった
「今日なんだか多いね
なにかあったのかな」
僕は話を逸らして、電車から見える
GHQの戦車を見て祭に言った
「今朝のニュース見てないの?
テロとかなんとかがあったって…」
「そうなんだ…
祭も気をつけてね」
「ありがと集
でも私は集の方が
気をつけてほしいかな
集って意外と
危ないところあるから」
「そんなに危ないこと
してないと思うんだけど…
でも、ありがと…祭」
僕は祭に微笑んだ
危ないことをしていないかと
言われると、正直なにも言えなかった
今まさに列をなしている戦車を
所有しているGHQについて
僕は調べものをしている
違法行為であるが、
ハッキングについての知識があった
僕はGHQの末端である組織の
情報を取り出している
だが、いくら末端といえども
さすがは、かのGHQである
昨日から休むことなく
手を尽くしているのだが
あまり欲しい情報を
手に入れることができなかった
祭にはそんなことを
知られるわけにはいかず、
嘘をついてしまったが
祭は僕が言うまでは何もいわないだろう
祭はそういう優しさをもっている
大切な友達だ
ー天王洲、天王洲ー
「早くいこっ」
祭はそう言って
僕の手を引いて学校へ向かっていった
学校へ着くと、
二人の男子が近づいてきた
寒川谷尋と魂館颯太だ
谷尋も颯太も同じ部活に入っていて
名前も呼び捨てにしているが
僕は二人のことが
ちょっとだけ苦手だった
谷尋は何を考えているのか
分かりにくいところがあって
颯太は……空気が読めない
僕と彼等は友達風という関係が
一番ふさわしいだろう
おそらく彼等も
僕のことをそう思っている
「おはよう颯太、谷尋
昨日颯太が言ってたやつ見たよ」
「やっと見てくれたのか集
で、どうだったどうだった?
めっちゃかわいかっただろ?」
「うん、たしかにかわいかったよ」
本当はかわいいとかより
もっと気になることを
見つけれたんだけどね…
「おいおい、何の話だよ」
「いや~集のやつがさ
一回見てみろって言ってるのに
なかなか見てくれてなかったからさ
谷尋も知ってるよな?
あのEGOISTの…」
「ああ、颯太がいつも言ってる子か」
「そうそう、本当にかわいいんだぜ
谷尋も見てみろって」
「いや、俺は遠慮しとくよ」
「そういうなって………」
なんだか二人で
盛り上がって?しまったので
特に何も言うことはなかった
祭の目線が気になったけど
あえてそれも無視した
結局、その後も
なんと言うこともない話をして
いつもと同じように過ごす
変わらない平凡な日々
でもそんな変わらない日々は
意外と不安定な
枠の中にあるのかもしれない
今の日本は
独立風な国家だって、
母さんは言ってた
APウイルスによって
甚大な被害を負った日本は
GHQや周りの国の
多大なサポートを受けて
成り立っている
回復したように見える今でさえも
僕たちのまわりのあらゆるところに
救済の手がさしのべられていることを
実感することができる
君たちには任せておけない
そんなことを彼らは伝えてくる
君たちには大切な人を守る力がないと
そう、伝えてくる
あの日、あの場所で
大切な人を傷つけ守れなかった僕に
そう、伝えてくる気がしていた…
昼休み、
僕はお気に入りの場所に
向かっていた
なんとなく皆に
合わせることが疲れると
どうしてか行きたくなる
校舎付近の廃虚
昼休みにそんなところに来るのは
僕か、あるいは祭しかいない
でも祭は先生に
呼び出されていたので
今日は僕一人だった
…はずだった
廃虚が見えてきたとき、
僕は異変に気づいた
血が地面に落ちている…
なぜかぞっとした
血が怖いとかではない
それを見た瞬間、
今までの歯車が全て狂い出すような
そんな予感がした
軍隊の真似事をするように
背を壁につけて
中の様子を伺うようにして、
僕は血の跡を辿った
歌…
聴いたことのある歌だった
入り口から少し進むと
聞こえてきた女の子の歌声
今度は戸惑うことなく進んでいく…
見つけた…
彼女はこちらに
背を向く形で座り、歌っていた
僕は彼女の後ろ姿を
見たとき動けなくなった
「真名…?」
呟かずにはいれなかった
僕が罪を犯してしまったあの日、
僕が殺してしまった大切な人の名前を
その娘は僕の声に反応したのか
僕の方を向いて、後ろに下がった
怯えているように見えた
「あ、えっと、僕は桜満集
君ってEGOISTの
ボーカルの人だよね?」
「…楪いのり」
「そう…はじめまして」
一応、頭を下げて挨拶をしてみる
彼女はまだ警戒を解いていないようで
こちらをじっと見つめていた
彼女は楪いのり(ゆずりはいのり)
EGOISTのボーカルをつとめている
EGOISTは最近大ブレイク中の
ウェブアーティストだ
…と、颯太が言っていた
僕が調べていたのは彼女のことだ
颯太に言われ続けしぶしぶといった風に
ネットを立ち上げ彼女のPVを見た時
さっきと同じように、
あの人の姿が重なって見えた
見た目の話ではなく
なにかもっと根本的ななにかが重なった
それが気になって仕方がなく
必死に調べ上げた割に
特に有益な情報は得られなかった
でも、こんなところで出会うとは
夢にも思わなかった
とにかく話をしたいのだが
彼女は警戒したままで、
隣にいる炊飯器ロボット?は
一歩でも近づくと
攻撃するぞと言わんばかりだった
どうするべきかと考えていると…
ぐぅ~
と、かわいらしい音がなり
彼女は顔を背けてしまった
「…お腹すいてるの?
おにぎり食べる?」
そう尋ねると
こちらをすばやく向いた
これはおそらく
YESと言うことだろう…たぶん
持ってきたお弁当箱から
ラップでくるんだ
おにぎりを彼女に手渡した
「はい、これ
冷めてておいしくないかも
しれないけど…」
彼女はおにぎりを受け取って
ハムハムと食しだした
「…おいしい」
彼女は笑顔を浮かべた気がした
「なら良かった」
僕は彼女の後ろにあった
パソコンをいじってある映像を流した
「僕の故郷なんだ
まだ未完成なんだけどね」
コンクールにだすために
現在作成中の映像だ
なぜ、それを見せたのかは
わからなかったけれど
彼女を安心させたかったのかもしれない
彼女はパソコンを見つめ
「…きれい」
と、ただ一言つぶやいた
彼女の瞳が
哀愁を帯びた気がした
「ごちそうさま」
「お粗末様でした」
結局、彼女は3つあった
おにぎりを全てたいらげてしまった
…あんなにもっと欲しいオーラを
出されてはこうするしか
なくなっただけだが…
「そのロボットって
炊飯器…じゃないよね?」
なんとなく話題がなくて
バカなことを聞いてしまった…
「この子はふゅーねる」
「フューネル?」
「そう、ふゅーねる」
そういって、彼女は
フューネルをさしだしてきた
抱きかかえてみると意外と重かった
本当にお米が……
なんて考えかけてしまった
「それより、楪さんは
どうしてこんな所にいるの?」
「いのり」
「…えっ?」
「私はいのり…」
…つまり名前で呼べと?
初対面の、しかも年の変わらない
女の子を名前で呼び捨てできるほど
僕は女の子慣れしていない
「じゃあ…いのりさん
どうしてここに?」
最大限の妥協点だった
「…………………
ふゅーねるを涯のところに
届けないといけない」
長い沈黙の末、いのりさんも
妥協してくれたようで
なんとか凌ぎきった
「このフューネルっていう
ロボットを涯って人に渡せばいいんだね?」
「うん」
「でもいのりさんは怪我してるみたいだし
それにフューネルも
故障してるみたいだよ?」
フューネルをいのりさんに
渡しながらそう言う
いのりさんは左腕に
きれいに包帯を巻いて、
フューネルからは
時折火花のようなものが出て
いくつかの回路が
切れているようだった
「それでも行く」
いのりさんは目をそらすことなく
僕の目に訴えてきた
絶対に揺るがない意志が感じ取れた
「…じゃあ僕もい…」
僕が言葉を言い切る前に
ドアがバンと音を立てて開き、
白服が突入してきた
GHQの白服だ
「ふゅーねる!」
いのりさんはフューネルを呼び
かけだしていったが
出口を封鎖していた白服に
捕まえられ抑えつけられた
「いのりさん!」
僕が飛び出そうとした瞬間
銃を構えてきたのが見え、
とっさに物陰にフューネルを
抱きかかえて隠れる
ズガガガッ
と、発砲音が響いた
間違いなく実弾だ
いくら人気の少ない場所
だからといって
発砲してくるとは…
状況はよくわからないけど
よっぽどな事態なのはわかる
陰から周りを見てみると
銃を構えた白服が10人近くいた
どうすることもできない…
2、3人ならともかく
完全に囲まれている
隙をついて何人か倒せても
蜂の巣にされるのは
目に見えていた
白服のリーダー格のような男が
前に出てくる
「我々の邪魔をする者は
たとえ、一般人であっても抹殺するぞ」
僕を脅しているのだろうか
何もできない僕を…
いや、たぶん
警告してくれているのだ
無力な僕に脅しなんてのは
意味をなさない
「いのりさんを
どうするつもりだ!?」
「貴様には関係のないことだ
この女を連れていけ」
そう言って
いのりさんを連れて行く
僕はそれを
見ることしかできなかった
白服が去って静寂がおとずれる
車が去っていく音がする
また…
何もできなかった
自分の無力さを呪いたくなった
あの日から僕は強くなると決め、
体を鍛え必要な能力は
ある程度得ていたつもりだった
あの後悔から立ち直り
二度とあんなことが
起こってしまわないようにと…
でも、そんなことは僕の驕りで、
本物の軍隊の前では何もできない
それが僕だった
どうしようもなく嫌いな桜満集だった
「クソッ…俺は」
ドガっと鉄骨を殴りつけ
拳を強く握りすぎて血が流れていく
自分の罪を
流してくれている
そんな気がして少し落ち着いた
この場に残されたのは
僕が抱きかかえたフューネルのみ
とにかく物陰から立ち上がると、
フューネルが僕の腕から飛び出した
「あっ、フューネル」
フラフラと移動する
フューネルを再び捕まえると、
フューネルは地図を示す画面を表示した
変なボタンでも
押してしまったのかと
思ったがどうやら違うようだ
フューネル自身の意志で
表示したようだった
「ここに、行ったらいいの?」
いのりさんは
涯という人にフューネルを
渡さないといけない
そう言っていたのをふと思い出した
僕はフューネルを
抱えて廃虚を飛び出した
最後のチャンスかもしれない
自分が変われる…
最後の…
ーto be continued…
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ギルティクラウン~罪の清算1
初めてなんでわからなすぎワロタ(^o^)
こんな感じで
原作をかすめながら
やっていきたいです
これからもよろしくお願いします
(@_@)(@_@)(@_@)(@_@)(@_@)(@_@)