猫アレルギーな私

大好きなものに近づけない。だって私、アレルギーなんです。

 私は、小林唯香。
 好きなものは、動物。特に猫が大好きです。
 幼い頃から、ずっと飼いたかったのですが、私はひどい猫アレルギーでした。
 猫に近づくだけで、鼻水くしゃみが止まらなくなるのです。

 高校に受かり高校生となった今も、猫は大好きです。
 それと、高校になってから気になる人と出会いました。
 まだ、好きかどうかと言われるとわかりません。
 でも、とても気になるのです。

 その人との出会いは、入学4日目の昼休みの時です。

 私が、お昼を買いに売店まで行く途中のことでした。
 中庭を抜ける渡り廊下のところで、話し声が聞こえました。
 なぜか、人の声は一人だけのようだったので気になり声のする方をこっそり見に行きました。
 そこには、子猫が5匹とこの学校の男子生徒が一人。制服のタイの色で同級生だとすぐ分かりました。
 私は、子猫の可愛さに思わず、
 「可愛いぃ」
 と、声を出してしまいました。
 「えっ?」
 その男子生徒は、私の声に驚いたようで、振り返りました。
 「猫好きなの?」
 「うん、大好き。」
 と、反射的に答えてしまいました。

 それが、彼との出会いです。

猫アレルギーな私

猫アレルギーな私

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-13

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