天邪鬼の独言

 
 一瞬では永すぎて

永遠では刹那すぎて


 闇の中では眩しすぎて

 光の中では昏すぎて


 傷一つない僕は恥ずかしくて

 傷だらけの僕は誇らしくて


 純粋なままの君は憎らしくて

 汚れてしまった君は愛しくて


 喜びに満ち溢れた世界は哀しくて

 怒りに満ち溢れた世界は楽しくて


 死んでしまうくらいなら

 生まれてなんかきたくはなくて

 生まれてくるくらいなら
 
 死んでなんかしまいたくはなくて


 こんな僕だけど生きていきたくて

 こんな僕だから生きていきたくて

天邪鬼の独言

天邪鬼の独言

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-09

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