頭おかしい可哀想な子供の話
「私を怒らせるようなことはしないで」
お母さんは、わたしにそう言いました。
でもお母さんは、私がなにをしても怒りました。
私が家にいるから怒るのか、
わたしはお家にいることをやめました。
一週間ほど公園で過ごしていたら、お母さんの足音が聞こえてきました。
私がいい子にしていた(家にながいこといなかった)から、褒めてくれるのかと思いました。
お母さんは、泣いていました。
そしたらお母さんは、私のほっぺたを叩きました。
わたしも、泣きました。
その日は、雨が降っていました。
次の日から、お母さんは怒らなくなりました。
でも、笑ってもくれなくなりました。
わたしは、怒らないお母さんが、好きでした。
頭おかしい可哀想な子供の話