妹螺糸
溢れた言葉たちを紡ぎました。
あの世界や届けたくて、その世界や願われ、書きました。
そんな僕の、吐瀉物。
なんてね
生命の質量を知ったように傲り
誰の価値も拾うことなく当然に生きる
喪失の色はやがて薄くなって
一周したって元の色になんか戻らなかった
そうやって幾つも亡くして
哀しみはいつかの大切に閉まっておくの
多大なる合理化の積み重ね
力の意味はしだいに殺戮されていった
振り向いた時考えるんだ
仕方なさと情けなさについて
立ち止まる時思い出すの
歩き出す時には忘れてるけど
なんて言ったってやったって
答えなんて何処にもなかった
何万回もそうやって
生きて生きて結局生きて
明日はいいことあるかなんて
明日がまるで当たり前になってんの
よもや通常
見切って過ぎた経験則
もはや正常
遥か彼方とそことこことの超現象
やがて日常
見てして聞いてみて触れていて
ついで相乗
重なって乗って積んでそして撃て
全て異常
だいぶ前から思ってたの
なんやかんやここまで来たんだね
本当は本当は気付いてたの
僕にもイロイロ大切があるって
何年も経って「そうだ」って
言えたところで言葉は脆くて
何光年もそうやって
重ね重ねしっかり被せ
明日の昨日が今だなんて
明日がまるで今の上で待ってんの
惹かれたんだって手繰い寄せられて
君は一万回目を無視した
疲れたんだってあの日魅せられて
僕は一択解答破棄した
「キライ全部なくなっちゃえ」
なんて
言えたもんじゃないよわかってるって
変わったって世界は弱くて
僕が居たって至ってそう思って
生きて生きてしっかり生きて
だから君が立ってたんだねそこに
世界がまるで君ひとりに縋ってんの
そして僕が立っているんだねここに
「笑死」好きな君ひとりだけに生きてるの
なんて
ね
妹螺糸
伝えたくて、響かせたくて。
募り募って。ダメで。
でも、届けたくて。