ライクアピアニシモ

恋は一種、旋律のように語られている
はるかな海のようにも。

わたしの恋はライクアピアニシモであった
ただ静かに

荒波を立てることなく、静かに息をしているだけで
まるで生きていない恋だった。

キスの一瞬、抱擁の一瞬
眠った一瞬

あたりまえの一瞬が降り積もっていく。
でもそれはほんとうに儚くて

今となっては思い出、イコールたくさんの一瞬は、一瞬間のうちに消えてしまったのだ

鍵盤で最高音の'mi'を弾いた時のように。

あ、
そう思った瞬間、残る、恋の余韻

あなたの声に似た、あまりにも弱い音だから
耳で響いていくうちに

あぁ。

ライクアピアニシモ

ライクアピアニシモ

'ミ' レンガマシイ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-29

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