男と女
男と女の力の違いを思い知らされる蘭。
キーン コーン カーン コーン
キーン コーン カーン コーン…
「あー疲れたー」
「ねぇねぇ、カラオケいこー」
「一緒に帰ろー」
「これから塾だ、かったりー」
ここは帝丹高校2年B組。
本日の授業の終わりを告げるチャイムとともに、
生徒たちの話し声が飛び交う。
「しーんいち!帰ろっ?」
少女に呼ばれ、眠たそうに身体を起こす男の名は工藤新一。
「んもぉ、新一ったらまた居眠りしてたの!?」
「んだよ、眠いから寝てんだ!悪いか!」
「悪いわよ!進級出来なくても知らないんだからね!」
「あー、わーったよ!それより早く帰ろーぜ?蘭…ねえちゃん?w」
…ドゴッ
少女が壁を殴ると、壁に亀裂が入った。
「おー怖えーw」
少女の名前は毛利蘭。空手の都大会優勝者だ。
喧嘩しながらも、二人は帰る準備を整え、帰路に着く。
「お前、空手強くなりすぎたんじゃねーか?w」
「もっと強くなるわよ!新一なんかちょちょいのちょいよ!」
「言ったな?」
「だって本当のことだもーん?」
「あのな…俺は男だぜ?」
「知ってるわよそんなこと。男だったらなんなのよ」
「俺がお前より弱いわけねーだろ!」
「絶対私の方が強い!」
すると急に新一の目の色が変わった。
ガッ
新一が蘭の腕を掴み、身体を反転させ、
蘭の身体をブロック塀に押し当て、
更に両手を頭の上でまとめ上げた。
ほんの一瞬の事だった。
「やっ…!?」
蘭は新一から逃れようとするが
壁に押さえつけられて動けない。
「…っ、新一!離してよ!」
「逃げれるもんなら逃げてみろよ」
新一と蘭の顔の距離は僅かしかない。
(やだっ強い…‼︎)
「どうした?蘭。お前の方が強いんだろ?」
「…や……」
蘭が崩れ落ちかける。
新一は蘭を支え、言った。
「…分かったか?」
「そん…な……」
蘭は戸惑う。
「どうあがいても、俺は男でお前は女なんだよ!」
蘭の目に涙がにじむ。
「っ…」
「っ、だから、……。あんま無理しないで…俺を頼ってくれよ!」
「…え?」
「…俺だって、……っ、好きな女を守れるくらいは鍛えてるからなっ//」
「っ//」
そういうと新一は蘭をそっと立たせる。
「…新一。」
「ん?」
「ありがと。//」
「あぁ//」
(新一は男の子で、私は女なんだ…)
男と女
終わりがまとまりませんでした汗
読んでくださってありがとうございました!
新一に壁ドンされて見たい〜(*´艸`)