深海少女

ボカロの「深海少女」を参考にしてつくっていきます。

歌詞にそのまま物語をつけるようなものにしていきます。

名前とか勝手に考えていますのでご了承ください。

ミク(桜華) カイト・・・お兄ちゃん設定です

女side~このままどこまでも落ちていき誰にも見つけられないのかな?

あの日、海に沈んでいった私の心。

何日たったのかな?

今は何月なんだろう?

みんなはなにしているのだろう?

私はいまなにしているのだろう。


深海には私と同じような人たちが持ってきた暗い闇。

そればかりがたたずんでいる。


あの日、いつものようにお母さんの声で目が覚めて

お母さんとお父さんとお兄ちゃんに「おはよう」を言って

学校に行ってみんなと笑い合って

学校が終わって家に帰って、お兄ちゃんが帰ってきて

二人でいろんな話をして笑い合っていて

一通の電話がかかってきてお兄ちゃんが出て

お兄ちゃんの顔から笑顔が消えたんだ。


二人でタクシーに乗って病院にいってお父さんとお母さんが寝ているベットに近づいて

手を握ったの。でもね、なぜか冷たいの。

話してくれないの。笑ってくれないの。手を・・・・・握り返してくれないの。

お兄ちゃんは泣き崩れていたの。

それから私は・・・・・・・・・・どうなったの?



それからずっと深海の闇の中にいるの。
誰もいない。ひとりきりなの。

目を開けるのも億劫で、このままどこまでも暗い闇のなかにおちていくのかな?なんてこと考えちゃう日々。

でも、誰も見つけてくれなかったら永遠にここで、一人なのかな・・・。


どこに向かって何をすればいいのかわからない。
すべてが真っ黒で何も見えなくて・・・。

でも、そんな時に一筋の光が私を照らしてくれたの。

暖かくてとても優しい光が。

その先には・・・・お兄ちゃんがいた。

手を伸ばしたら誰かに届くかもしれない。

もうこんなところにいたくないの!

そう思って手をのばしたの。

でもね、波が私をさらって光もなにも見えなくなった・・・。

男side~闇の中に影を見つけた

あの日、母さんと父さんが死んだ。

俺はなにもわからなくなって泣き崩れていた。


そして、妹が倒れて、もっと意味がわからなくなった。

ずっと意識のない妹の手をにぎっていた。

強く、強く、絶対に妹だけは守る。

絶対にこの手は離さない。

でも、そうしていると自分の精神も少しおかしくなってくるわけで。

そして、どうこうしているうちに眠りについた。

そうすると、目の前に底が闇のように暗く水面が透き通ったように綺麗な海が見えた。

俺は水面を覗き込んだんだ。

そのとき、闇の中に一筋の光が舞い込んできて

人の影が見えた。

それは、妹だった。

悲しそうにさみしそうに深く沈んでいった・・・・。

俺は無我夢中で手を伸ばした。妹もきずいて手をのばした。

あと、少し。あと少し!

そう思った瞬間、妹は波にさらわれて深く深く沈んでいった。

女side~嘘つきはだれ?

あれは、一体なんだったのかな・・・・。

暖かく眩しい光。お兄ちゃんに見えたんだけど・・・やっぱり違う・・・よね。


無意識に頭の中で光がはじけ合う。

そうまるで、イルミネーションのように・・。


とても、綺麗でずっと見ていてもあきないような優しい光。


やっぱり・・・・・幻想なのかな・・・・。


その時誰かが私にささやいた。

「あれは現実よ」

「だれ!?」

後ろを振り返るとそこには白い服をきた黒い長い髪のキレイな女の人が岩の上に座っていた。

「さあ・・・誰かしらね」

「現実ってどういうこと・・・。お兄ちゃんが本当にいたとでもいうつもり!?」

「なぜ、信じないの?」

「信じられるわけないじゃない。だって・・・・」

だって、ずっと一人だったのに・・・いきなりお兄ちゃんが水面上に現れるなんて・・・そんなこと・・・。

「だって、なに?現実よ?貴方はお兄さんに会えた。お兄さんはあなたを救おうとした。紛れもないげんじt「うそ!」

喜びたい。嬉しい。でも、嘘だったら嫌だ。いや、あれは現実だ!・・・違う・・・あれは・・・・幻想よ。

「うそよ!私を騙すつもりでしょ!お兄ちゃんがここにこれるわけないわ!ここは・・・・私の闇の中なのよ」

「あなたのお兄さんは闇の中には入ってきていないわ」

「それは・・・そうだけど」

「なぜ、認めないの?」

「う、嘘だからよ・・・どうせ。全部嘘なんでしょう!嘘つきっ!」

そういうや否や女の人は私のすぐ目の前まできて立ち止まり耳元で囁いた。

「貴方こそ感情に嘘をついているじゃない?」

「!?」

「ふふっ。嘘つきはどっちかしね?」

女の人はそう言って暗闇の中に消えていった。

男side~もう泣かないで

なんで、あと少しだった・・・・。

あと少しで届きそうだったのに・・・・。


ほかに・・・あの子を助ける方法は・・・僕にできることは・・・・ないのか・・・。

俺は・・あの子の小さな背中が沈んでいくのをみていることしかできなかった・・・・。


助けられた・・・はずなのに!俺は・・・妹まで失うのか・・・。

「諦めんの?」

誰かがそう言った。

後ろを振り向くと黒髪の美形の男が石の上に座っていた。

「誰だ」

「あー、そんな睨まないでよ。俺なんも悪いことしてないよ?」

こいつは・・・いつからいたんだ・・。

もしかして、さっきもずっと見てたのか?

「おい、お前。いつからそこにいた」

「んーいま。一分もたたないくらい前からだけど」

「なら、なんでいまの状況を知っている」

こいつは・・・・・何者なんだ・・・。

「だーから、そんな睨まないでってばww」

「・・・・・・・」

「まあ、俺が何者かとか、なんで知ってるとかいいじゃん(笑)妹ちゃん。助けたいんでしょ?」

「助けられるのか!」

「できないこともないさ。君が・・・本当に助けたいのならね」

「頼む!教えてくれ!」

あの子を・・・救える・・・。そのためならなんだって・・・。

「構わないよ。んじゃあ俺についてきてー」

「あ、ああ」

桜華(おうか)すぐ助けにいくからな。

泣いてないといいけど・・・。

深海少女

水中で話している時がありますが、スルーしてください。

私もよくわかりません(´;ω;`)

深海少女

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-28

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 女side~このままどこまでも落ちていき誰にも見つけられないのかな?
  2. 男side~闇の中に影を見つけた
  3. 女side~嘘つきはだれ?
  4. 男side~もう泣かないで