盲目の青年

盲目の青年と、高飛車で傲慢な少女の物語。。

盲目の青年 、あるとき、僕は目をさました

ある時、僕は目をさました。
そこは、白く透き通るような世界
そこには、まるで僕しか存在していない空虚で美しい世界。
(こんな綺麗な世界 一体僕はどうやってやって来たのだろう。)
綺麗で何もない世界
僕はこのような世界を望んでいた。
僕は、やっと全てを手に入れた。
そう僕の感情は感じていた。
しかし、ひとつだけ大きく。それはとても些細なようで大事なもの。
そんなものが、何か抜けている
僕は、そんな気がしてならなかった。
。。。

僕という存在

気付いたらそこにたっていた。
一体僕は、誰で、どんな姿をしているのか。
皆目検討もつかない。
ひとつだけ。覚えていることと言えば
僕は、何も見えていない。
名前すら覚えていない。
僕は、ただひたすら座り続ける。
これまでも、これからも、そういうものだと、決め付けていた。
僕は、ただひたすら世界を憎んだ。
自分を憎んだ

どうしてこのような絶望な世界なのだろう。
自分は、なにがあってこうなっているのだろう。
なにもかも、わからない。
ただ、綺麗で何もない世界
そんな世界を望んで座り続けた。
と、僕はそんなとき見つかった

私という存在

飽きてきていた。
うわべだけの世界
仕組まれた現実。
私は、ひたすらに、楽しいことを求め続けてきた。
家でやることといえば、お稽古。お茶会。レッスン。接待。勉強
なにも楽しいことなんてありはしない。
だから、楽しみを求めてきた。
今日だってそう。
つまらない家から飛び出して、河川敷で河を眺めていた。
と、私は見つけた
。。。

暇潰し

「ねぇ。そこのアナタ。
なにしてるの?」
私は、包帯を目に巻き、オンボロな服をまとった青年に不思議と声をかけていた。
すると、その青年はふと顔をあげ
「待っているのさ」
青年はそう答えた。
「待っている?どなたかお待ちしているの?でも、、こんなところに人なんてくるの?」
そう私が聞くと
「人?人じゃない」
「え?」
「人じゃないんだ。もっと大きなものさ」
「おおきな?」
ガバッ
「きゃっ」
すると、青年は、両手をあげ何かを迎えるようなしぐさをしたあとに言った。
「そう。世界。新たな世界をまってるのさ」
「せ、せかい!?そ、それはまた、、とても、、大きいものなのね。。」
(なにをいってるのかしら、、この人)
いままでにない人間
常識を常識でないものに変えようとしている青年。
不思議と少女は、好奇心を抱いていた。
「あなた名前はなんというの?私は、ロゼッタ。榊原 ロゼッタ」
すると青年はすこしうつむき
「名前?そんなもの。ないよ。あったかもしれないけど、忘れてしまったんだ。随分と前にね」
そう言った
「んー。。そうねぇ。。なら、ニルって名前なんてどうかしら?昔。お父様が、教えてくれた言葉でニルってあったの。英語で、無という意味らしいわ。あなたって、、どうやら、何も覚えていないみたいだし。。、まさに、無!じゃない?」
「無。。それってすこし失礼な気がするんだけど。。?」
「あ、あははー、、、き、気のせいよ!気のせい!、、で!どうなの?ニルってなまえ!」
「うーん。そうだなぁ。。たしかに僕にぴったりな名前だ。それに、なんとなくその名前気に入ったよ。(ということにしておこう)ボソッ」
「じゃあじゃあ、それなら、あなたはニルね?!ニル!」
「はいはい、、ニルだよ」
「くひひー。ニィールゥ♪」
「ロゼッタ」
「ニィールゥ♪」
「ロゼッタ」
「、、、くひひ///」
「?」
「とりあえずいいわ!あなたはニル!私は、ロゼッタね!よろしくね」
「ん?、、あ、ああ。。よろしく、、って何でよろしくなんだい?」
「そりゃあ、、その、、あなたに、、」
「あなたに?」
「あなたに、、なってほしく、、て、、」
「なってほしい?なにに?」
「その、。暇潰しの奴隷!」
「、、、へ?」
「だから!あなたに私の暇潰しの相手をしてほしいの!だから、これから、よろしくをしようと。。」
「僕に否定権は、、?((ありません」
「えー、、、」
「えー、じゃありません!それでは、よろしくお願いしますね♪ニィールゥ♪」
「はぁ。。」
そんな風に私は、暇潰しの青年と出会った。

盲目の青年

絶賛推敲中

盲目の青年

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • SF
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-25


  1. 盲目の青年 、あるとき、僕は目をさました
  2. 僕という存在
  3. 私という存在
  4. 暇潰し