虚像の道化師

虚像の道化師 ガリレオ7

2012年東野圭吾著

図書館に予約したのが昨年の秋。
ようやく来たのが今年の暮れ。
約一年を経て、ようやく手に入れた。
その間、本屋で見かけること多々あったが、やはり買わなくて良かった。
内容はドラマ版とほぼ同じ。
先にドラマを見ていたので、トリックが全部わかってしまった。
こういった作品の場合、オチを知っていると楽しさが半減するのは言うまでもない。
ガリレオは比較的すぐにドラマ化されるため、原作が売れない一因になってしまっている気がする。残念ながら。

タイトルは最後の話に由来するようだ。
あまり意味のないタイトルだが、本をはじめて手に取った人にはある種の期待をさせるタイトルになっている。
当然のことながら、ドラマよりも原作の方がおもしろかった。
ドラマは細部で原作と違っていた。草薙が出ないこともそうだが、女優が犯人でないことなど、テレビ版はあまり覚えていないが、違ってた気がする。

湯川は福山って感じじゃなかった。
明らかに異質なものを感じる。
福山を意識して書いてないね。
湯川の方が福山より良い。人間味がある、とは変な言い方か。

ドラマで見た俳優のイメージが先行してしまって、ちゃんと読めなかったのが残念。
大沢たかおさんとか蒼井優さんとか。
原作のキャラは全然イメージ違ってたんだけど、俳優の顔が頭に浮かぶのが不思議。
目で見たものは残りやすいのか。

聖女の救済は先に原作読んでたから楽しめたけどね。
天海祐希さんもピッタリでしたね。
私のイメージした女優さんは櫻井淳子さんでしたが。
なんかセミロングのイメージが強くてね。

一番最後の話が一番おもしろかった。
テレビ版と一番違ってた気がするから。
少なくとも印象はかなり違った。
トリックは同じだったけど、見せ方が違ったり、女優の扱い方が違ったり。

たぶん次の禁断の魔術もドラマ化されたものだろう。
それを思うと読むのがつらいが…。
とりあえず予約はしてるので、また一年後くらいに来るだろう。
加賀シリーズも読みたいので、新刊祈りの幕も読みたいのだけれど、それはまだ先のこと。
いまいくつか本を読んでるので、それが先に来るだろう。
正月休みに6冊コンプリートを狙っている。

次からは原作読む前にドラマは見ないようにしようと心に誓った作品でした。

虚像の道化師

虚像の道化師

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-25

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