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この物語は自分の知らないような能力を題材に繰り広げる学園ストーリーです。
あなたが物に抱かせながら使う能力は、何にしますか?
少し抱きながら読んでいただけると幸いです。
プロローグのライスタート
「お前は一生、私には勝てない!」
怒号が上がる学園の中庭、中央。
臼ピンク色の髪が冷たい風に乗って流れている。
因縁深そうな、いや、僕は知らないのだが、そんな顔の彼女はいくつものペンとスケッチブックを抱えて立つ。
「わからないさ。ただ…」
「ただ?」
「ただ、果てない攻守だ」
僕は彼女に突っ込んでいった。
チャンネルを片手に!
見出だす力
「はっ…!!!」
い、今のは夢?
見渡してみても僕の部屋だ。
そしてベットの上だ。
「…まったく、変な夢を観たなぁ」
少しの不愉快さが残ったまま起き上がって、カーテン、窓と開いていく。
今は4月ということで、まだ寒気があるのだが、あちこちで入学モード満々である。
桜も咲き始めて、学生である僕にとっては「中学校生活は早かったなぁ」と思うだけである。
そんな僕もいよいよ高校生。
「よし、学校の準備でもするか」
僕は机への方に振り向き、筆記用具をバッグに入れる。
(今日の登校時間は8時40分までだったな。ここから学校までは5km、自転車だと20分ぐらいで着くから余裕を持つために8時10分に出ようっと)
そして、次に布団を整えようとした合間、壁の時計をチラッと見た。
「……?」
もう一度しっかり見た。
8時30分。
「…やばい、遅刻だ!」
こんな感じで高校生活始めるわけにいかない!
はやく、早くしないと。
そんなこんなで直ぐに玄関まで出て、走り出そうとする。
しかし、1つ忘れ物があることに気づいた。
それは、これから通う高校には必要なもので、話で聞いたところによると、各人に能力とやらが1年生の時に配布されるので、それを注ぎ込む入れ物を持ってこいということだった。
(決めてなかった!)
そんないいやつなんか無いし、どうするか。
(……これしか今はない!)
リビングの机の上に置いてあったテレビのリモコンだ。
僕は直ぐにそれをバッグに入れて、家を飛び出していった。
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