伝説の巫女
若干の書き直しをしました
本編にも登場する人物達を登場させました
すこしは、改善されているといいのですが・・・
「先生って除霊士の中ではどれくらいの位置なんですか?」
堀河は唐突に聞いた
「えっ!?そうねぇ~」
守谷は頭の中であれこれ順序立てて説明し始めた
「いい? 除霊士には5段階あってね
1番したが、〈推除霊士〉いわゆる見習いね
その次が、〈公除霊士〉1人前と認められた人たちね
3番目は、〈優除霊士〉ちょっと位の高い人私はこの位置ね
4番目は、〈頭除霊士〉世の中に存在する除霊士の中で1番位の高い人」
堀河が説明を聞いて不思議そうな顔をした
「あれ?あと1人は?あと何人くらい居るんですか?」
守谷は戸惑ったように
「1つずつ説明するわね・・・
まず人数からね、推除霊士は450人位公除霊士100人位優除霊士は60人位頭除霊士は25人位ね」
堀河は必死にメモをとって
「ほぇ~いっきに人数減るんですね」
守谷はうなずいて
「ええ、それほど大変な事なのよ、で1番高い位の人は〈最除霊士〉ねこれは5人いるかいないかといわれているわ」
「言われている?」
「そう、実際にあった人も居ないしあっていてもその人たちは身分を隠すのよ」
堀河はええっと言って
「そうなんですか?でも姿くらいは分かりますよね?」
と守谷に聞いた
「ええ、伝説があるのよ、聞く?」
堀河は興味深々に
「はい!もちろんです!」
と言った
守谷一息ついていった
「1人ずつね・・・
あっ、言っておくけど全員女で、巫女様だからね
水を操る者 翡翠の巫女
火を操る者 火遮の巫女
草を操る者 草祇の巫女
風を操る者 風那の巫女
時空を操る者 善悪の巫女」
「時空を操る?」
「ええ、善悪の巫女は決してしてはならいない、出来ない時空を変えることが唯一できたの4人の巫女を従えて除霊をしていたの・・・
けれどね、ある時裏霊界の支配が人々を侵食し始めたの取り返しがつかないくらいに・・・」
「裏霊界?」
「そう、霊界にも色々あってね、裏霊界は霊で世の中を支配しようとしている霊のあつまり通称裏地」
「知らなかったです」
「そう?まぁこれから知っていけばいいわ 話を戻すわよ、善悪の巫女は誰よりも人間を好いていているから、自ら時空を変えることを決断したのよ でも、いくら巫女と言っても時空を変えることは容易じゃないの、特に命が懸かっている時は自らの命とヒキカエに多くの人々の命を救ったのよ」
「へぇ~悲しい話ですね・・・」
なんとなくその場はしんみりしてしまった
「でもね、巫女の命は、残された4人の巫女おかげで2つに割れて世界に落ちたといわれているわ そして1つは人になって生きているといわれているのよ」
堀河は少し元気を取り戻したように
「そうなんですか!?あってみたいですね」
「でも、そう簡単にはいかないものなのよ・・・」
「えぇっ!?」
「その1つの魂から、生まれた人は必ずその力を持っている、つまり嫌でもコッチの世界へ足を踏み入れなければならないし、もともとの力が強いからそれを抑制する力が必要なの、そのために過酷な試練が待っているわ」
「そんな、せっかく善悪の巫女が人の事を思ってやったのに、それがまた人を苦しめる事になるんですか?」
「時空のサイクルはそんなもんよ、まぁ5人の巫女も想像上の話だから善悪の巫女ってのも実際にいたかは?」
「居たとしたら、何年くらい前に居たんですか?」
「そうね・・・、最も有力なのは平安時代ってとこかな」
「ほー、そんなに前からですか・・・、でもやっぱり居る気がします!」
「そうよ、私たちが夢を捨てなければいずれは現実になるかもしれない」
「先生にしては珍しい乙女なこといいますね」
「悪い?」
「いいえ、変わった一面が見れて面白いです!」
一時の沈黙の後
トゥルル‘トゥルル
とコールがあった
「あっ電話です!行ってきます先生」
堀河は元気よく飛び出して行った・・・
そのとき守谷は直感で感じた
「もしかしたらあえる日も遠くないかもね・・・」
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堀河は受話器を取った
「はい、霊相談室ですが」
「あっ、あの・・・あのですね、ごっ、ご5丁目で霊が出没したそうなんです!急いで来て下さい!ふ・・・ふっ、負傷者がいるんです」
「わかりました、落ち着いてくださいね、即急に向かいますから」
ガチャ
堀河は受話器を置いた
「急がなきゃ!先生に伝えないと」
とあわてて守谷の居る部屋へと走っていったのだった
伝説の巫女
前章として読んでいただければと思います。
ここに出てくる話は後々も出てきますので・・・
一応前章完結です
本編の制作に取り掛かります