なごむ

あなたの周りには信用できる人が何人いますか?

社会の闇が
人の心の裏が
どす黒い波になり押し寄せる

世界はおぼろげな噂で溢れかえり
僕は猜疑の海に浮いた
他人の妬みも飲みこんだ

どうにか漂う木の棒にしがみついても
すぐさま朽ちて崩れる

足に噛み付いた魚が
悩みの底へと引きずり込む

くるしい

呟く声に誘われて
手を差し伸べる君でさえも
餌に釣られた哀れな魚にみえて
滑稽で悲しくなる

君の手では救うことはできない

君の手では掬い上げることはできない

耳を塞いだ
目を閉じた

暗くて冷たかった

僕はこの狭い水槽の中で
僕の涙に溺れた

人は独りじゃ生きられないことくらい知っている。でも独りが良い。

人は全員綺麗ではない。そんな思い込みに拍車がかかり世界は濁り、生きにくくなる。そんな話。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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CC BY-NC-SA
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