隣の恋人は誰の手に…

この本はフィクションであり、地名や人物名は架空のものです。
現実のものとは一切関係ありません。

幼馴染との再開

俺、風間隆一はこの春、都内最大と言われる高校、星海学園に入学した。

高校になって青春を謳歌してやる!と、意気込んでこの学園に入ったのはいいが…

「な、なんだよ!この美女ばかりはぁぁぁぁ!」

そう、俺が入学した星海学園は都内最大だけではなく、偏差値も高く、お金持ちやどっかの会社の社長の令嬢などが多いことでも有名である。

「はぁ…せっかく青春を謳歌してやろうと思ったのに、周りは高嶺の花だらけじゃねぇかよ…」
そう落ち込む俺に1人の女子生徒が声をかけた
「あ、あの!」
その声は切羽詰まったような、この世の地獄を見たよう声だった?
「ん?俺に何かようか?」
「あ、あの…風間隆一…くんだよね…?」
「あ、あぁそうだけど…どうして俺の名前知ってるんだ?」
俺は心の中であの独特の『銀髪で、真珠のような肌、透き通った何もかも映し出しそうな青い瞳』を知っていた。
「お前…まさか、未栗…なのか…?」
そう、俺は知っていた。昔よく遊んでいた神崎未栗の事を。
「お、覚えてくれてたの?嬉しい…」
「あまりにも美人になっててビックリしたよ!初め誰かわからなかった!」
「び、美人…って…」
「ん?どうした?」
「な、なんでも、ない」
はっきり言って未栗が美人になり過ぎて動揺している。なんか、大人って雰囲気が出てて昔の未栗はとうてい感じられない。
「で、でも隆一くんもカッコ良くなったと、お思う…よ?」
「ははっ、ありがとな」
俺はちょっと照れたのを隠すように頬を掻いた。
「あ、そんなことより未栗は何組だ?」
「わ、私は…その、B組だよ」
「お、未栗もBか!」
「え?それじゃ、隆一くんもB、組?」
「おう!」
「よ、よかった…」
「お、おい!」
急に泣き出した未栗にあたふたとする俺。
「ご、ゴメンね、いきなり泣いちゃって…隆一くんとその…一緒のクラスになったのが嬉しくて…」
「俺も嬉しいぜ!よろしくな!」


この時、俺の青春の歯車が少しづつ動き始めた…。

隣の恋人は誰の手に…

隣の恋人は誰の手に…

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-18

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