ピコピコメモリアル
1983年7月……。
これから起こる世界の変革が生まれた。
ピコピコメモリアル1
最初のゲーム体験は従兄弟が持っていた「SG-1000」だった。
まだ小学生にもなっていない頃。
テレビゲームには一切触れたことのない頃。
自分の操作で画面の中を支配することができるテレビゲームの楽しみを知り、
訳もわからず「サファリハンティング」や「ハングオンII」に熱中した。
ピコピコメモリアル2
そんな「SG-1000」と時を同じくして発売された「ファミリーコンピュータ」。
初めて触れたのは発売から2年以上経った1985年。
なぜか突然親父が買ってくれることになり、
ホームセンター(当時はホームセンターですらファミコンを扱うほどゲーム機熱が高かった)へ行き、
パッケージに彩られた数々のソフトに想いを馳せた。
そして、購入後すぐに開封したところ、ソフトが一本も無いことを知り、
「カセット」と呼ばれるソフトは別売りだと知った。
初めて買ったソフトは「エキサイトバイク」だった。
多分、バイクが格好良かったうえ、パッケージの金色が格好良かったからだろう。
早速家に帰り、親にセッティングをしてもらい、
期待感を抑えきれずにゲームスタート。
そこには、初めて自宅でテレビゲームができる喜びと、
その先に広がる広大な世界に心酔した。
当時小学生になりたての僕は、
マニュアルも読めず、画面に映された「DESIGN」というエディット機能の意味も分からず、
障害物もゴールもない平坦な道をただひたすら走った。
それだけで楽しい時代だった。
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