昔忘れ

通い慣れたはずの道が
まるで知らない町に思え
昔馴染みのはずの人たちが
見知らぬ人に思え
空も海も山も
異国の町のように
生ぬるい風が吹き抜けて行く
訪ねたことの後悔に
駅へ向かう足取りが早くなってゆく

昔忘れ

昔忘れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted