偽善者が善人になる方法

捨てたこと逃げたこと
忘れたらいい
忘れていいのか
忘れたい
もう忘れているかもしれない
忘れたい

ふとした時に思い出して
泣きたくなって
伸びる影が昨日へ引かれていく
夜はいつからか透明なままで
日々は色を失っていって
夢と現実が分からなくなる頃
ボロボロの人を愛し愛された

何をするでもなく今日を過ごして
何をしても何も残らない気がしている
そんな現実と夢が分からなくなる頃
自殺願望が産声を上げた
繰り返す度にやり直して
その度に偽善を知って
「偽善者が善人になる方法」を
画面の向こうに尋ねた

今日も明日も空っぽのまま
空っぽの平和と空っぽの幸せ
そんな現実とそんな僕
そんなあなたとそんなボロボロ

全て忘れられたら楽になれるのに

偽善者が善人になる方法

良い明日を過ごしてください。

ありがとうございました。

偽善者が善人になる方法

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-07

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