Prism

世界の全てと─命のすべて─が巡り合うこの夜の中で


力、命─、得ては奪われて行くもの 時に胸─の鼓動さえも
明日があることさえ時に僕らは忘れてしまうけど
大地に立っているなんて、僕はいつ思い出せる─のだろうか
子供の頃見た境目の無い空のように─、星空は限りなく
満─月の薄曇りのようにあどけない月は水面を照らし出す

土に還るもの 生れ変わる者 魂から染み出す願いたち
その願いが塗り替えて行くこの胸─の内の世界
心の奥底の一番大事な願いに迷いを想いの束へとまとめていこう
信じること、たとえまだどんなに難しいことだとしても
信じることを心で唄い叫び続けること、きっと心を照らすから
痛み、美しさ、どれだけの価値があるか心に問い─続けて


永い時の中 一瞬─を駆け抜けることに一生懸命になっても─
努力など意味が無いと 言い聞かせても解ることは無いのだから
強くなりたいと想う気持ちが 明日への道標を描くから
カラクリ仕掛けの世界の時計─ 僕らの足音を辿ってる─

繋がり、魂─、誰も─が孤独を嫌がるのは道理で
絆と言う言葉、背比べの現実の中で忘れそうになっても
例え現実を生きると言う鎖が、僕らの魂─を刺し続けるとしても
感じる覚悟と考える勇気 君の未来を変えて行く
愛する人を見つければ それはくすんだ心をも変えて行く

もしぼやけた視界の中に生まれても鮮やかさへと辿って行くのが鉄則
あいまいさの中に意味や美しさを見出そうとしても囚われるだけだから
例えとがった言葉に─間違いや後悔が降り積もって─行くとしても
その葉に戸惑い傷つき躓き、その度に踏み間違うとしても


暗がりの闇─でも 越えて行くことが僕たちの定め
こんな真っ暗な冬の中でも振り返れば─夏の香りがする

戦うことが定めなら 生きる喜びを見失わぬよう
きっとあの子はこの世界の掟を胸に当て 歩き出す
この世界に潜む闇の声に、誰かがおびえているとしても─
何かに従わなければいけないなら いつでも自分の心に従うように

まやかしに惑わされぬよう 真実─を手繰り寄せるように
誰かが言の葉に込めた 本当の意味を見失わぬよう
ひとつひとつ積み重ねて 見定めて行けばより先へ進める


光求める先に 誰も─が美しい色をつけるから
迷いの中でも大事なこと忘れないで いつでもそれは君の傍にある。

Prism

Prism

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-07

Copyrighted
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