ドラえもん最終回『Trace of memores~思い出の軌跡~』(1)
ドラえもんにガッツリとハマりまくっているぽんきちデス♪
( ´∀`)ノシ
前回、ドラえもん最終回を携帯小説化にしてみたんですが、なにげに大変だった。
(--;
書く前までは『余裕で書けんじゃね!?』とか思ってたオレだが、ティラミスにガムシロ掻けるくらい甘かった。
文章はまとまらないし、表現はワンパターンだし、誤字脱字だらけだし、頭悪いし、金は無いし、原チャは壊れるし(←関係ないしw)
書き終わった後、もうしばらくは書かん!と、心に誓ってみた。
駄菓子菓〜子!!
\(♯`Д´)ノ
何故か不思議と、オレの親指が勝手に携帯のボタンをポチポチと押して書いていやがるジャマイカ!!
(;゜Д゜)ユビガ カッテニ…
──と言うわけで、オレの意思に反して(ホントかよw)、
ドラえもん最終回『サイドストーリー』
を、お送り致します♪
内容はタイムパラドックス、前回の『のび太くん、宿題は終わったのかい?』のサイドストーリーを書いてみようかと思います。
前作の空白時間、高校卒業後からしずかちゃんとの結婚まで、一体何があったのか……?
友情、努力、恋愛と青年のび太の(最後の?)大冒険……
S(少し)F(不思議な)ファンタジーをお楽しみ下さい♪
(*´∀`*)
流れとしては、
ドラえもん最終回 宿題は終わったのかい!?
↓
ドラえもん最終回サイドストーリー(雪山含む)
↓
ドラえもん のび太と結婚前夜
──と、いう形で描いて行こうかと思ってみたり見なかったりw
まあ、なるべく原作設定が崩れない様に描きますが(原作に無いと思われる細かい設定は、勝手に作ります)、いかんせん基本元が同人誌の『宿題は──』なので、ナニがアレになったりする事も有ると思いますが、そこは生暖かい目でご了承下頂けたら幸いです。
とりあえずのんびり書いて行きますので、暇な方は見てやって下さい♪
( ´∀`)σ)Д`)
※ コメントなど頂けると、それが創作のモチベーションになりますので、ご叱咤、ご声援のほど御座いましたら宜しくお願いいたします♪
(//∇//)
でわでわ♪
ドラえもん最終回Trace of memores(1)
Trace of memores(1)
カラ-ンッ!カラ-ン!カラ-ン!……
「Hai Noby!!」
学校の終業の鐘が鳴り、ノートをトントンと揃え片付けるのび太の背後から、とても明るく陽気な声が教室内に響渡った。
「ハイ! ノビィ。 調子はどうだい?」
彼はとても流調な英語で話し掛けて来た。
「やあ、ブライアン。 僕はまあまあかな? 君の方は相変わらず調子良さそうだね」
のび太はつたない英語ながらも、馴れた感じで受け答える。
「今日こそは行くだろ? 今回のパーティーには、ノビィの為に特別ゲストを招待してるんだ!」
彼はそう言うと元気一杯の笑顔をみせた。
彼の名は、
《ブライアン T ファブリッシオ》
のび太がここアメリカのカリフォルニアにあるアカデミーに入学してから一番最初に出来た友達だ。
彼は南米系アメリカ人で、とても明るく気さくな性格の持ち主。
彼の血縁には白人の血統も混じっているのか、完全に真っ黒という分けではない。
日本で言えば、夏の海で真っ黒に焼けた沖縄の人といった感じの健康的な色だ。
彼が一度笑うと、口から漏れる白い歯と首から下げているゴールドのペンダントがキラリと光を輝やかせる。
身長は180cm無い位で、アメリカ人としてはけして大きいとは言えないが、その鍛え抜かれた体格はのび太と比べるには月とスッポンである。
「なんだい? その……ゲストと言うのは?」
「それは来てからのお楽しみさ。 今は言えないよ」
彼はコロリと笑う。
「う〜ん……でもなあ…………」
「オイオイ!? まさか今日も来ないって言うんじゃないだろうね!? みんなもノビィが来るのを待ってるんだよ」
「それに僕達が出会って1ヶ月半……そろそろアメリカ生活に慣れてきた頃だろうと思うし、今度はこういうパーテーにも慣れていかないと!」
「それにハイミがやたら騒いでるんだ! 今日は何が何でも連れてこいってね」
「マリアやルーシィも会いたがってたよ。 そして何よりオレがノビィと一緒に楽しみたいんだ! それでも足りなきゃ、犬のジョンやネコのルキ、インコの……」
「──も〜分かった! 分かったよ。 今日はちゃんと行くよ」
「ほんとかい!? OK、そうこなくっちゃ!」
ブライアンはそう言うと満面の笑顔で大きく両手を広げ、のび太の背中を軽く叩いた。
「ほんと、ブライアンには敗けたよ……」
のび太は小さくため息を付くと、ブライアンが突き出してきたコブシに自分のコブシを軽く合わせて苦笑を溢した。
「サンキュー、ノビィ。 でも、みんなが会いたがってるのはホントだよ」
「うん、分かってる。 それにいつまでも断り続けるのもみんなに悪いし、たまには息抜きも必要だしね」
「その通りさ! 今から今夜が楽しみだよ。 それじゃ夜7時位に向かえに行くからそれまでにバッチリ、キメておくんだよ!」
「彼女でも作って気楽に楽しくエンジョイライフと行こうじゃないか! それじゃ、ノビィ。 また後で!」
彼はそう言うと後ろ目に手をヒラつかせながら、そのまま教室を去っていった。
のび太もまた、そんな彼の後姿を見送ると、机の上のバッグに手を伸ばし教室を後にした。
建物を出ると太陽の日射しが目に眩しく、ジンワリと汗が噴き出して来る。
夏の季節も終わりに近づいているものの、ここカリフォルニアの南西部はまだまだ暑い。
周囲を見渡してもTシャツやタンクトップで過ごす人達がチラホラ見受けられる。
校内の中庭にはベンチや大きな木の木陰などが幾つかあり、カップル達は特別の空間と時間を満喫していた。
「…………彼女……か」
のび太はそんな人達を横目に、今は遠い日本の事を思い出していた。
ドラえもん最終回サイドストーリー
『Trace of memories~思い出の軌跡~』
時は少し戻り……
場所は日本、東京。
8月の太陽がサンサンと輝き、熱い陽射しが肌を焼き付く夏の季節。
世間では海やプール、山でのキャンプ、暑くも楽しい夏休みを満喫している。
もちろんのび太達も海へ山へと夏の思い出を謳歌し、みんなと楽しく過ごすこと数週間……。
のび太がアメリカへ出発する最後の日の事である。
「お〜い、のび太ー! 早くしろー!」
早朝の野比家に、ジャイアンの声と軽トラックのエンジン音が響き渡る。
「ごめ〜ん、すぐ行くからもうちょっと待ってて!」
のび太は二階の部屋の窓から顔を出してそう応えると、急いで出発の仕度を整える。
ドンッ!
ドドドドドッ……ドンッ!
ガタカダッ! ゴンッ! ガシャ!
「痛ったァーーーッ!!」
「ちょっとのびちゃん、何やってんの!? まったくあなたって人は、なんでそう……」
どうやらのび太は階段から転げ落ちたらしく、出発直前にも関わらずママのお説教を受ける。
そしてそんなやり取りは、車の窓から顔を覗かせているジャイアンの耳まで届いていた。
「あ〜もー! まったくあのバカ! 朝っパラから何やってんだ!」
そう言いながらジャイアンは右手を額に当てた。
ガチャ!
「それじゃママ、行ってくるね」
のび太は重そうに荷物を引きずりながら玄関から出てきた。
「のびちゃん……。 本当に大丈夫?」
ママものび太の後から心配層な面持ちで現れる。
「あなたは本当にそそっかしいんだから気を付けなさいね。 それと向こうに行ってもちゃんとご飯は食べるのよ。 たまには手紙か電話か連絡しなさいね。 それから……」
「もー分かってるよ! 子供じゃないんだから。 それじゃあ行ってくるね」
のび太はママとの別れの挨拶もそこそこに、スーツケースやカバンを車に積み込み始めた。
「武さん。 のび太の事、宜しくお願いしますね」
ママはそう言いながら深々と頭を下げる。
「ああ、まかせて下さい! キッチリと空港まで送って来ますよ!」
そう言うとジャイアンは自分の胸をドンッと一叩きする。
「ごめん、ジャイアン。 お待たせ!」
のび太は軽くそう言いながら助手席のドアを開いた。
「遅せーよ、のび太! ノロノロしてっと飛行機行っちまうぞ!」
ジャイアンはそう言いながら、のび太が車に乗り込むのを確認する。
「よっしゃ、じゃあ行くか! それじゃオバサン、行ってきます!」
「のびちゃん、ホントに気を付けるんだよ」
「大丈夫だってママ! それじゃ、行ってきます!」
のび太が最後にそう言うと、ジャイアンはアクセルを踏み込み車を発進させた。
ハンカチで涙を拭るママの姿が、サイドミラー越しにドンドン小さくなっていく。
そんな姿を見ていると、何だかんだ言っていたのび太の目にも、熱いものが込み上げてくるものがあった。
しかしのび太は、覚悟を決めたかの様にミラーから視線をハズすと、手の甲で涙を拭う。
隣にいるジャイアンも、そんなのび太の心情を察し、敢えてそれに触れることなくそっと見守りながら車を走らせた。
少しの沈黙が車内を包み込む。
そんな中、のび太はふと在ることに気が付く。
「そう言えば、しずかちゃんとスネ夫は?」
何時もこうゆう時は必ずいるメンバーなのだが、車内に二人の姿が無い事に気が付いたのだ。
「ん? ああ、あの二人なら何か色々忙しいみたいで、今日は空港まで直接行くってよ」
「ああ、そうか! そう言えばしずかちゃん今日、千葉の方でピアノの演奏会があるって言ってたっけ?」
のび太は思い出した様に言った。
「ん!? そうか、ピアノの演奏会か……。 そういやしずかちゃん、ピアノ上手くなったよな。 確か幕張の大きなホールで演奏するんだろ? ホントすげぇよな!」
「うん。 でもバイオリンの腕前は相変わらずだけどね」
「はっはっはっ! そりゃ、たしかに! 聴いてるだけで頭痛くなってくるもんな!」
「そうそう! ジャイアンの歌と一緒で下手く──」
ゴンッ!
「痛ったーーーーーっ!」
「のび太、コノヤロー! 誰の歌が下手くそだって!?」
「いや……ちょっとした言葉のあやで……あまり深い意味は無──」
ゴンッ!
「○☆×△………………ッ!!」
のび太の言い訳も空しくジャイアンの鉄拳は、またもや頭上に降り落ちる。
ジャイアンは痛みに悶えるのび太を余所に、そのまま話を続けた。
「それにしてもスネ夫の用事って、いってー何んなんだ!?」
「さ……さあ……?」
のび太は殴られた頭を擦りながら答える。
「あのヤロー! 今日はのび太の祝いの門出だってのに、訳分かんねー用事を入れやがって!」
「アイツにも俺様のコブシが必要みたいだな!」
ジャイアンはそう言うと、両コブシをボキボキと鳴らして見せた。
のび太はそんな牙剥くジャイアンを見てスネ夫に軽く同情した。
そしてそれと同時に、僕の門出って言うなら何も殴らなくてもいいじゃないか、と思ったりもする。
ジャイアンのそういう所は相変わらず昔から何も変わらない。 何か気にくわないとすぐに暴力を振るう。 感情と行動が直結しており、簡単に言ってしまえば只のワガママなのだ。
それにより、今までみんながどれだけ被害を受けてきたことか……。
だがしかし、そうゆう行動も逆に考えれば良くも悪くも裏表なく正直という事になる。
たった今も殴られ痛い思いもしたが、『のび太の門出に何故来ない!』と、本気で怒ってくれるジャイアンの言葉が、のび太には少し嬉しかった。
「そういやぁ、のび太。 アメリカに持って行く土産とかは、ちゃんと持ったのか?」
「ううん。 空港で買おうと思ってたからまだ……」
「おっ!? そうか! まあ、どうせのび太の事だからそんなこったろうと思って、家の店から色々持って来てやったぜ!」
「あとで空港に着いたら見てくれや」
「ありがとう、ジャイアン」
こんな優しさもまたジャイアンの良い処である。
「んじゃ、もうちょい飛ばしてくから、しっかりシートベルト締めとけよ!」
ジャイアンはそう言うとアクセルを更に踏み込み、空港へと先を急いだ。
(つづく)
ドラえもん最終回『Trace of memores~思い出の軌跡~』(1)