好きになった相手
初心者が作る自己満の小説です。
アドバイスとかよければ…
腐注意です
完結するかどうか危ういですが頑張ります(笑)
家出
僕は 池本 夏希 です
突然ですが、
僕は父さんが大好きです。
どうしようもないくらい大好きです!
むしろ愛してる
この心が恋だと気づいたきっかけが
父さんの再婚だった…
母は幼い僕と父さんを置いて出ていってしまった。
それから父さんが母のようにいつか僕を置いて出ていってしまうのではないかと不安になってしまう時がある
その時は父さんがいつもそばにいてくれた
いつも優しくて、僕がぐずっても困った顔をするだけで怒らなかった
そんな父さんが誰かにとられるような気がしてホントは嫌だった
けど、ずっと僕のために自分の時間を裂いて接してきてくれたことを思えば我慢できた。
父さんが幸せならそれでいいと。
けれど、いつしか父さんは僕を見てくれなくなった…
再婚相手とその子供に夢中で
僕はいない存在になってしまったのだ
とても悲しくて辛くて泣きたくて…
でも泣いたらまた父さんを困らせる
僕が我慢すればいいだけだと生きてきた。
ある日夜中にトイレで起きたんだ…
そしたら父さんと再婚相手の話し声が聞こえた
聞いてはいけないと思いつつ盗み聞きしてしまった
内容は僕の事だった。
なんの取り柄もない僕が邪魔だから
どうにかしてくれないか?と再婚相手が父さんに話してた
父さんは反対してくれると思ってた
だけど
僕の期待した答えは聞けなかった
"そうだな…親戚にでも預けるか"
それが父さんの答えだった…
すごくショックで涙すら出なかった
翌日、誰にも言わずに家を出た
僕が邪魔だと知ってしまったから
これが愛する父さんの幸せなのだと知ってしまったから
僕はもうここにはいられない
その後
僕は家よりずっとずっと遠い場所に逃げてきた
雨が降ってた…
傘もささずに歩いた
風邪を引いたのか頭がボーっとしていて
無意識のうちに横断歩道を渡ってた
信号は赤だった…
車が急ブレーキをかける音がした
轢かれてはないが、体が限界になり意識を失った…
気づいたら心配そうに顔をのぞかせる人影があった
その人はナースコールのボタンを押し、僕に話しかけてきた
「大丈夫か?」
と…
たった一言なのに涙が出た…
昔迷子になった僕を見つけて心配する父さんと似ていたからだ
声が上手く出せなかったので頷いた
声がでないのは過剰なストレスが原因だとか…
病院に連絡してくれた男の人はずっと僕と一緒にいてくれた…
帰るときには頭を撫でながら、「またくる」
と言った
その一言と行動が嬉しくてまた泣いてしまった…
それから毎日のように会いに来てくれた
名前は吉田 孝虎
凄く優しい人だ…
父さんに連絡したらしいのだが
来る気配が無い…
本格的に僕の帰る場所が無くなっていたのだ…
家出をした僕に入院代が払えるわけがなく
孝虎さんにお金を借りた。
孝虎さんは独身らしく、僕を引き取ると言ってくれた
最初は遠慮したんだけど
「俺の代わりに家事をしてくれ」と頼まれた
僕はある程度家事はこなせるので頷いた
お金は働きながら返そうと決めた
新しい生活
孝虎さんはありえないほど金持ちだった
けど家事がまったく出来ないらしく、今まで家政婦を雇っていたらしいのだが
病気でやめた為どうしようか迷っていたらしい
僕なんかが働いていいのかと聞いたところ
「むしろ歓迎だ!頑張って俺の世話をしてくれ」
と微笑みながら言ってくれたのだ
この人の為に今を尽くそうと決心しながら家に入った
感想??
…家政婦さんが病気になる理由がわかった気がする
家は普通の一軒家だ
中も普通
しかし…よくここまで汚くできるな…の一言に尽きる……
これをやるのか、僕が…
はぁ…仕方ない
明日からやろう!
今日はゆっくり寝ていいと許してもらえてるし
目覚ましを一応6時にかけ、寝る支度を始めた
父さんとの日々は忘れられないだろうけど
頑張って今を生きよう
好きになった相手