目指せアイドル!?変化自在の音楽祭

目指せアイドル!?変化自在の音楽祭

安藤裕子LIVE 2013『HELLO & goodbye』に行ってきました。
笑いあり、涙あり、変化あり(?)のライブの様子をお伝えします。

安藤裕子LIVE 2013『HELLO & goodbye』 at 渋谷公会堂

ついに待っていた日が訪れました。
私が大好きと言い続けてやまないシンガーソングライター・安藤裕子さん、通称ねえやんのライブ!
10月に発売した7枚目のアルバム『グッド・バイ』を引っ提げてのバンドツアーです。
ツアータイトルは『HELLO & goodbye』。
名古屋を皮切りに始まったツアーですが、5本目の東京・渋谷公会堂がファイナル。
ということでかなり盛り上がりました。

ただ、会場に行くまでが大変でしたね。
私、日曜の渋谷をなめてかかっていたようです。
駅のホームから人が凄くて、なかなか改札に行けない。
やっとの思いでハチ公口改札を出たと思いきや人の波で歩けない。
公園通りを抜けたあたりからようやく人通りが少なくなりました。
日曜の渋谷、恐るべしです。

何とか開演時間の5:00ギリギリに会場入りできたのですが、既に「間もなく開演」のアナウンスが流れていました。
しかし、何か変な気がしたので化粧室にいったところ……。
いつもなら前兆があるのですが、今回に限り少量ではあるもののいきなりだったので戸惑うわけですよ。
渋谷公会堂内の化粧室に自販機があるか女性スタッフに聞いたところおそらく無いとの返答。
事情を話せば外で買えるかもと気を効かせて下さって、(おそらく)チーフスタッフの小林さんに事情を説明。
チケット切ってから会場の外に出ると原則再入場できないのですが、今回は緊急ということで買いに行かせて頂くことができました。
今度菓子折り持ってお礼に伺います、小林様。
というか、公共施設って普通女性用の化粧室には女性のための自販機って置いてないですかね?

そんなハプニングもあり、ライブは途中入場となりました。
ねえやんの挨拶があってからの『サリー』を唄っているところで席に着く。
最初に何を唄ったとか気になりますが、事情が事情だっただけに仕方ないですね。
自宅を出る時間がもう10分早ければ違ったのかもしれませんが。

それでも席についたとたんねえやんワールドに引き込まれました。
これはねえやんの持つ「惹きつける力」だと思う。
今回の公演の前に声優さんのライブにお招きされたとき、お客さんがペンライトを振ってるのを見て、自分もやりたいとか言うのが可愛い。
「来年はペンライト作ってやる」とぶつぶつ言い、出した決断は「エアペンライトで練習しよう!」ってことに。
ねえやんのライブは座って聴くスタイルなのですが、このときばかりは皆立って、手首をスナップ。
私は他のバンドのライブでスタンディング、手でオラオラ系は慣れてるけど、ねえやんのライブでやることになろうとはね~。
「目指せ安藤裕子アイドルの道」だとか。
曲目も可愛く『絵になるお話』と『ローリー』。
『ローリー』は完全にアイドル意識して踊ってました。
でもアイドル意識はこの2曲で燃え尽きたらしく、「アイドルは卒業したの」だって。
こういうお茶目さがたまらなくキュンキュンしちゃうんですよね。

アイドル部門が終わった後だからか『いらいいらい』からの『獏砂漠』は鬼気迫るものを感じました。
『いらいいらい』は曲の終わりの方で朗読が入るんですけど、低音でのボソッとした語りがとにかく怖くて、最後の「交代してあげる」の一言は背筋が凍りました。
生声ってここまでくるのかと言わんばかりにおどろおどろしかった。
本人も言ってたけどどうやら妖怪の部だったらしいです。
その後は着席形式に戻り、いつものねえやんらしく色彩鮮やかにライブを彩ってくれました。
MCで家族について色々話してたのですが、「人生色々あるけどさ、時々ふふってなれるといいね」の言葉が響き、『六月十三日、強い雨。』は涙なくしては聴けなかったです。
『Aloha' Oe』でもボロボロ泣いたし、『愛の季節』なんて泣き崩れ状態でした。
アルバムを引っ提げてのツアーだからここで終わると思ってたら『隣人に光が差すとき』へと曲が流れてとにかく泣きじゃくってました。
結局本編のラスト曲は『聖者の行進』だったのですが、前の2曲と全く違う表情で全力で歌ってましたね。

今回は本編からアンコールまでの時間が短くて、結構すぐ舞台に戻ってきました。
アンコールの最初は行商人になるねえやんですが、その宣伝っぷりはジャパネットタカタならぬジャパネットアンドウです。
質問やつっこみにもちゃんと答える実演グッズ宣伝のコーナーなわけですね。
アンコールで曲に入るとアルバムのタイトルロール『グッド・バイ』をしっとりと唄いあげる。
やはりここでも涙腺うるうる状態。ねえやんのライブでは必ず泣いてしまいます。
泣きかけている状態のところ、『サイハテ』のイントロが流れ始め、この曲ではファンは自主的に立ちだす。
アップテンポだけどBメロ辺りから段々激しさを増し、凄みのあるサビが生演奏だと本当圧巻。
いつもライブでキーボードを弾いているもっさんこと山本くんが激しく鍵盤をたたいていた。
ライブの締めは『問うてる』が通常運転なので、今回『サイハテ』で終わらせたのが結構意外。
でも『グッド・バイ』も『サイハテ』も再生や再会を願う歌だからラストの選曲にはピッタリかもしれない。
今までずっと『問うてる』を皆で歌って幕を閉じていたのですが、違う曲で終わらせるのも新鮮ですね。

今回はまさにツアータイトルに相応しいライブだったと思います。
『HELLO & goodbye』、ライブが終わればさよならだけど、また会おうねっていうメッセージをねえやんは全力で出し切ったと思います。

来年は果たしてペンライト登場なるか!?「安藤裕子アイドルの道」は復活しているのか!?
その辺はそのときにならないとわからないですね。

次回は12/19のEX THEATER ROPPONGIにて「安藤裕子Premium Acoustic Live "聖者の行進"」に参戦です。
年の瀬に送るクリスマス直前のスペシャルコンサート、楽しみですね。
ねえやん曰く「大人の香りのするコンサート」だそうです。

今年はデビュー10周年ということでアコースティックツアー、バンドツアーに加えて一夜限りのスペシャルライブもやるんですかね?

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安藤裕子LIVE 2013『HELLO & goodbye』ライブレポートです。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-11-24

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