鑑賞記録-演劇ユニットランニング第三回公演<二本立て>SOU-双・相・想-より
阿佐ヶ谷駅からすぐのザムザ阿佐ヶ谷にて観劇。「パンジーな乙女達」「終末の天気。」の二作品。
どちらかといえば脚本が前面に目立つ舞台だったように思う。どちらも現代的で個性的な人々が、出会い、次第に関係をもって物語が複雑化し、終演のオチへとむかってゆく。
二本立てということもあり、同舞台空間にて成立させねばならない制約を、抽象美術を逆手にとった空間の使い方でうまいこと対応していた。ある場所がリビングになり、ラジオ録音室になり、と思えば部室や廊下とメタモルフォーゼしてゆく面白さ。同空間にいくつかの区切られた空間を存在させることで、手の届く場所にいる役者が、まるで互いにまったく違う場にいるように見えてくる。
大学時代の友人が出演をしていたわけだが、終演後ごあいさつをした際、なんと「ご観劇ありがとう」の名刺サイズのお手紙をいただいた。まったく想定していなかったこともあり、観劇時にこのような温かな真心を久しく感じていなかったせいもあってか、驚きとともにほっこりとした気持ちにさせられた。芝居以上に劇的なドラマを抱いて帰路につかせていただきました。
鑑賞記録-演劇ユニットランニング第三回公演<二本立て>SOU-双・相・想-より