幽霊たち
『幽霊たち』7/8 広島ALSOKホール
2011年07月11日
原作=ポール・オースター
構成・演出=白井晃
CAST
佐々木蔵之介=ブルー
市川実日子=オレンジ・ヴァイオレット他
奥田瑛二=ホワイト・ブラック
原金太郎=ブラウン他
・・・・他
あらすじ(プログラムより)
灰色の空気。
街並みが流れ、また街行く人々の姿も流れてゆく。
1947年、ニューヨーク。
男の名はブルー。
職業、私立探偵。
年老いて引退した名探偵ブラウンの仕事を継いだ。
2月3日、ホワイトと言う男から依頼を受ける。
・・・・・ブラックという男を見張り、週一回、報告書を送って欲しい。
次の指示があるまで、送り続けて欲しい。
恋人オレンジ、つまり未来のミセス・ブルーに電話を掛ける。
秘密の仕事が入り、しばらく連絡が取れなくなる事を詫びた。
長くても10日で片が付くよ、と。
依頼者ホワイトがブルーに用意したのは、
ブラックが住む真向かいの小さなアパートの一室。
ブルックリン・ハイツ、オレンジ・ストリート。
こじんまりしたワンルームには生活に必要なもの全てが備わっている。
早速仕事に取り掛かる。
机に座り、書き物をしているブラックの姿が見える。
双眼鏡で観察を始めるブルー。
これといったことは何も起こらない。
毎日、毎日、何かが起こるのを待つ。
報告書を書くようになって2ヶ月が経っても、まだ何も起こらない。
ホワイトの指示も来ない。
その男ブラックは毎日、机に座って本を読むか、ノートに何かを書いているか。
ブルーが監視を続けても、何も変らない。
何も起こらない事が日常になった時、ブルーは疑いを抱き始める。
むしろ見張られているのは自分ではないか、と・・・・。
一年が過ぎたある日、ブルーはついに決心する。
この仕事の目的は何なのか、この状況は何なのか、その答えを暴き出す。
ブルーは変装をし、意を決してブラックに接触する。
そしてブルーがブラックの机の上に見た書き物の正体は・・・・。
実に難解な舞台・・・(涙)
結局この机の上に有ったのはブルーがホワイトに書き送った報告書だった・・・?
だからホワイトとブラックは同一人物・・・?
・・・・らしいのだ(笑)
では何の為の仕事の依頼なのか?・・・、これが判らない???
舞台の登場人物は全て色の名前が付いている。
どうもこれも意味があるらしいのだが、私には判らなかった。
大体どの舞台でも最後に結論と言うか、決着が付いてあぁーそうだったのか!と
納得して終わるのが普通なのだけれど、私にはこの舞台の結論が全く見えなくて
その意味で消化不良・・・、胸の中がもやもやとして後味が悪い。
唯一心が和んだシーン、
ブルーがブラックに会いに行くために変装して髭を付け帽子を被り茶色のコートを着て、話す声色さへ変える蔵之介さんがとってもユーモラスだった(笑)
この舞台は佐々木さんの久し振りの舞台だし、演出が白井晃さんということで期待して取ったチケットだったのだが、もしかして白井さんの演出って長塚圭史さんの系統なの?
次からは少し考えよう・・・(笑)
幽霊たち