いつの頃か見たあの星


名前すら知らないその星は


永遠に広がる闇の中で燦然と輝いていた



しかし時を経るにつれて輝きを失っていった



そしてついに、無限に広がる闇に飲み込まれどこにあるのか分からなくなった



確かに見えたあの星を今見る事は出来ない


いつかまた、あの星を見る事は出来るだろうか


いや、きっとあの時と同じ星を見る事はもう出来ないであろう


それでも、あの星以上の輝きを放つ星がどこかにあると信じ果てしなく続く闇に目を向ける



たとえ再び見失ったとしても何度でも新たな星を見つけようと、そう思いながら。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-11-20

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