僕と少女
Luna@Haru 作
HZCの友達による、作品です。
僕は一人だ
隣には、誰もいない
毎日「人間」に避けられて、侮辱されて、貶されてきた
だから、僕にとって「人間」は一番嫌いな存在だ
あるとき、一人の少女が話しかけてきた
「一人なの?同じだね!」
同じ、か・・・
今、目の前には「人間」がいる
そう、僕が一番嫌いな存在
「お家はどこ?」
ない。捨てられたんだから
「じゃ、一緒に帰ろ!」
少女は手をつないできた
僕は「人間」が嫌いだ
だから、人の温もりなんてわかるはずない、と思っていた
・・・温かい
人の手って、こんなに温かいものなのか
「・・・僕に関わらない方がいいよ」
そう言って、手を振り払おうとした、が、
「何言ってるの?
人は助け合って生きていくんだよ?」
と言い、強く手を握ってきた
こんな風に考えている人もいるんだ・・・
僕は、勘違いをしていたかもしれない
僕は、一人じゃない
隣には、あのときの少女がいる
『君のおかげで、人を信じることが出来たよ
ありがとう』
僕と少女