自分
自分が分からない。
自分とは何だろう。
自分の中に自分が居て
自分の外に自分が居る
自分の中の自分は
自分の外の自分は
何が違うと言うのか。
ふと見る花の名前が出てこない
ふと見る場所の名前を知らぬ
ふと見る自分の顔が分からぬ
自分が憎い
自分が嫌い
自分なんて死ねばいい
自分が生きている価値が分からぬ
自分が何か分からぬ
人が愛を叫ぶのならば、自分は何を叫べば良い
人が恋に落ちるのならば、自分は何に落ちれば良い
電車の窓から山を見た。
動かぬ山は、何を示す。
電車の窓から雲を見た。
夕日に映えた雲たちよ。
どこへ流れて消えていく。
電車の窓に自分が居た。
お前はどこへ消えていく。
誰も知らない場所へつく
自分がやっと落ち着いた。
自分しか知らぬ、
自分の場所で、
消えた自分の笑い声。
自分