ガンダムZ 0087 19話
ZからZZへ…
「リリィ中尉が戦死したこと…報告…します」
言葉の最後は涙で聞き取れなかった。
リリィが死んだ。
体を弄られ、強かったリリィ中尉が…
ここはサイド4群
エゥーゴとティターンズの長き戦争は終わった
だが、その戦争で突如現れた第三勢力アクシズがエゥーゴに戦いを挑んできた。
「レオン…」
「クレア…」
「いたか!?」
「いました!無事です!生きてます!」
サイド4にほど近い宙域
つい先ほど戦闘が行われたとおぼしき残骸が無数に漂っている。
その場所にはアクシズ艦隊と隊列から外れる艦があった。
「中佐はどうだ!早く医務室へ!」
命じるが早くジオンの戦闘ポッド「オッゴ」が動きだした。
アーロンは気が気でなくスプリームを徘徊していた。
そんな時
「大尉!そろそろ作戦時刻ですが…」
ウィィィィィーン!
「何がおきた!?」
「サ…サイド4宙域に…アクシズ艦隊です!」
「何だと!?」
「待ってください!匿名の通信が入ってきました!」
「こんな時に…!MSを出せ!なんとしても…」
「「こちら、アクシズ所属のアーロン大尉だ。」」
「何のようだ…」
「「貴艦はそうそうにこの宙域から立ち退け!従わなくば…」」
「確かに…そうした方が良いのかもしれん…な…」
後退していくサラミスを尻目にアーロンは振り返った。
「本当にこれで良いのですか…ユキ中佐?」
「ああ…あり…がとうな…」
「無理はしないでください。ユキ中佐。まだ応急処置すらまともに…」
「わかっているさ…なんだ?もう開始するのか?…グフッ!」
「中佐!医務室へ運べ!」
「「展開中の僚機に告ぐ!あのサラミスは我々の味方が運用している艦だ。
もし攻撃しようものなら反逆罪でとらわれるぞ!」」
薄れゆく意識の中、ユキはアローンのとった行動を確認し、眠りについた。
ガンダムZ 0087 19話