雨音
雨音
雨音
雨が降っている。秋の雨だ。一雨ごとに寒さを増していく秋の雨。
この雨に泣かされた時代もあった。雨で一日の予定がすべて狂うという、そんな時代だ。
山の雨は体力を奪う。寒さ倍増と、移動による体力消耗に一役買ってくれる。しかし、そういうことを言っていられる状態ではない。今は、雨でも出勤しなくてはいけないのだ。
一回り年の離れた姉から昔、『雨音はショパンの調べ』という曲があるということを聞いたことがある。その曲そのものに興味がなかったため、実際の曲を聞いた記憶はないが、着メロで聞いた記憶ならある。
普段は何か音楽を聞きながら原稿を書くが、今日は外から聞こえる雨音を聞きながら原稿と、もう一本の小説の直しをしていきたい。静かな、静かな秋の雨。
雨音