海を見たかい?
何色なのかな、あの頃の景色
夏色。春色。
しっくりくるのは、秋色。
寂しくて、輝きも薄れて、無駄のない
別れたての季節。
身体の火照りがどうしようもなくて
身近な恋にすがった眩しい季節なんて
僕には重すぎて、『ごめん』のひと言でバイバイ。
本物の寂しさが、秋色夕陽に沈む。
思い出したよ、考えてみたよ。
輝きは夏にくらべりゃ、足りないけど。
別れなきゃ分からない事。
身体は満ち足りたかも知れないけど、
醒めてしまう事は、分かっていた。
夕べの風が気持ちよく撫でる時が、見つめ直す
いい機会だね。
本物の優しさが僕を照らしたらきっと
もう一度キミを探してみるよ。
冷たすぎる世間や、優しい狼が、
キミを哀しませないように、
秋色夕陽に願うよ。
海を見たかい?