ギルダー?愛の設計

3/19 『ギルダ?愛の設計?』 新神戸オリエンタル劇場

原作=ノエル・ガワー

演出=竹邑 類

出演

ギルダ=絵麻緒ゆう

レオ・メルクール=瀬下尚人

アーネスト・フリードマン=戸井勝海

オットー・シルヴァス=蓉 崇

ミス・ホッジ=山本道子

その他  村国守平・鳥居かほり・小野妃香里・藤本 道・倉門勇次

3月のJRのダイヤ改正で乗換えが随分早く便利になった、といっても過疎地を走る超ローカル線の増発は勿論ないが、待ち合わせ時間が以前は30分有ったのがたったの2分になってトイレに行く時間もないくらい・・・。私は勿論この改正ダイヤは知っていたので急いで乗ったが、私の前の席には恐らくお年寄りではないかと思われる人が場所だけ取ってトイレに行ったのであろう、荷物が2つ置かれてあったが、その人が発車時間までに戻る事はできず、無常にも荷物だけが置き去りにされたまま電車は出発してしまった。勿論この荷物は運転手さんが取りに見え、この後の電車に乗られるのだろうが、もし新幹線の指定席でも買っていたらどうするのだろう?

乗換え時間が早くなったのは嬉しいがトイレの付いていない電車で1時間以上乗ってきた人にせめてトイレに行く時間くらいは見て欲しい!と思う。なんか優しさを感じられないダイヤ改正だなぁ?。

新神戸オリエンタル劇場は只今改装中でアチコチが白い壁で覆われて居る場所が目に付いた。新幹線の駅から直結でいけるこの劇場はとても便利で気に入っているので改装して綺麗になってもっと流行ればいいなと思う。

2月9日以降なんか久し振りの観劇のような気がする今日の公演は戸井さんの久々のストレートプレイ、歌わない舞台だ(^^ゞ

ここは画家のオットーの部屋、一緒に住んでいるギルダが何故か慌ただしく部屋の中を歩き回りコーヒーの支度をしている所へアーネストが絵を持って訪ねてくる。画商のアーネストはこの絵をオットーに見せたいから起こして欲しいと言うが、ギルダは今湯たんぽをして寝ているからと断る。アーネストはそんなギルダの雰囲気が少し違うと感じているがレオが帰っていると告げる。この4人は皆友人同士だったのだが・・・、そこへなんと当のオットーが帰って来た! ギルダはオットーにレオが帰ってきてホテルにいるから迎えに行くよう薦め、アーネストも一緒に行ってと頼む。2人が出て行った所へ奥の部屋から出てきたのは昨夜から泊まっていたレオだった。そんな所へ戻ってきたオットーと当然喧嘩になり二人を追い出す所で休憩。

2場ではギルダが劇作家レオの部屋で一緒に暮らしている。以前オットーと住んでいた部屋は白が基本だったがレオの部屋のインテリアは何もかもが赤い。そして此処にはメイドのミス・オッジが居るのだがこのオッジ役の山本さんの笑わせる演技が中々のものだ。ギルダとレオはやや倦怠期の模様だがレオが留守の日にオットーが訪ねてきてそのまま泊まってしまう。そのあくる日今度はアーネストがニューヨークへ行くと別れの挨拶に来るがレオは具合が悪くてまだ寝ていると言うギルダ。ニューヨークで永住するというアーネストに「メイドが必要じゃない?」「来るかい?」・・そしててアーネストと一緒に部屋を出て行くギルダ・・・、うぅ?ん??なんなのよ?(笑)やがて起きてきたオットーは振袖のような寝巻き姿!!そこへ帰ってきたレオとオットーは・・・、議論はするが喧嘩にもならない。キスをしたりするこの二人も変だ!

3場は2年ほど経ったアーネストの部屋、画商の部屋らしくあちらこちらに絵が飾られている。アーネストと結婚してインテリアコーディネイターをしているギルダの友人達が訪れて部屋を案内している所へまたもやレオとオットーが現れて・・・。

誰も居ない部屋にアーネストが帰ってくる。アーネストの家にはマスュ(倉門勇次)というボーイがいるのだが、髪はオールバックで姿勢が良くサッサト歩く姿がとてもカッコイイんだ!キビキビとアーネストの用事を承ってコーヒーを運んだりして舞台を歩くその風貌はモックン(本木雅弘)にとてもよく似ていたよ?(^^ゞ

ところが又々レオとオットーがアーネストのパジャマの上下を別々に着込んで現れる!そこへギルダが戻ってきてアーネストと別れると言う。自分にはこの二人が必用なんだと・・・。

アーネストはふざけた三角関係なんか絶対に理解できない、三人は変態だぁ?と罵って出て行き、あとは三人の高笑い・・・、でこの物語は終わるのだがなんともはや節操の無い人達だこと!  

絵麻緒さんを観るのは「アイラヴユー」以来だが、グリーンや赤の原色の衣装はどれも中々豪華で良くお似合いだったが、なんかもっちりと太っていたなぁ?(笑)他の出演者が皆痩せていたから余計目立ったような・・。この摩訶不思議な男女の微妙な愛の物語りの中心人物のギルダだが、突然に出て行ったり別れを言い出すのは単に飽きっぽくて浮気性の女性としか見えなくて、チョッと説得力に欠ける気がした。どうも私には絵麻緒さんは好きになれないタイプの女優さんのようだ。

4場はダンスシーン・・・、パンフを見ると今日のキャストはダンスの出来る人達を多く登用しているのに物語の中にはダンスは全く出て来なくてこの4場でのみのご披露だ。瀬下さんはタップがとても上手だし鳥居かおるさん、小野妃香里さんの踊りも素晴らしい。オットー役の蓉崇さんもそれなりのタップは踏むけどトークの時に太極拳のご披露が有った。お父さんが太極拳を教えていて彼も講習に行くのだそうだ。勿論主演の絵麻緒さんも当然踊るが、そんなダンスシーンの中に有って戸井さんはくるりくるりと廻るくらいで踊らない。しかし今日の舞台はなんとも理解しがたい登場人物の中にあって、唯一まともな人間を演じていて私的には嬉しい役だった!(笑)最後に3人を罵る場面でその台詞の言い方、立ち居振る舞いに内野さんと同じ空気を感じたのが不思議だったなぁ?(^^ゞ 次の舞台の『マウストラップ』が楽しみだ!

10分の後に鳥居かおるさんの司会でトークが始まった。それぞれの役と相手役への感想を語ったが、絵麻緒さんは戸井さんとは何度も共演していて良いも悪いも分かり合える仲、アーネストにも共通するものがあるそうだ。アーネストは自分に正直なギルダに惹かれたのだろうとは戸井さんの発言。戸井さんの神戸で好きなものは関西特有の薄い色のおつゆのうどんだそうだ(^^)前もって質問を寄せた人の中から登場者が箱の中から取り出しその質問に答える時間が有って30分のトークショウーは終わった。

ギルダー?愛の設計

ギルダー?愛の設計

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-09-19

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