ＨＯＮＫ！　みにくいアヒルの子

８月１７日　新神戸オリエンタル劇場

「ＨＯＮＫ！　みにくいアヒルの子」

音楽　ジョージ・スタイルス

脚本・演出　アンソニー・ドリュー

キャスト

みにくいアヒルの子　白川裕二郎

アイーダ　　　岡　まゆみ

ドレイク他　　加納　竜

キャット　　　戸井勝海

榛名由梨・小野妃香里・野沢聡・・・・他

初めての新神戸オリエンタル劇場は新幹線新神戸駅に直結しているとても便利な劇場だった。

ホテルの建物の２階にあり食堂・カフェ・ブティック・御香のお店など色々あって時間を潰すにはもってこいの環境だ。

その中のカフェでお茶を飲んでいたらガラス張りのお店の前の通路を俳優さん達が通っていった。すぐ隣に楽屋口があるらしい。

だが誰も入り待ちなんかする者はいなくて、あたりはとても静かだ・・・（笑）

　夏休みとあって子供向けの作品かもしれないが大人も充分に楽しめるミュージカルだった。

幼い頃誰もが聞いた事があるアンデルセン童話・・・アヒルの卵に混じって大きなな卵が一つ・・・それから生まれた雛は他のアヒルとは違っていた。

皆がみにくいと言うけれど母鳥は私の子だと言い変りない愛情を注ぐ。或る日みにくいアヒルの子は餌にしようと付け狙うキャットに追われ母鳥とはぐれてしまう。

それから起きる冒険の旅・・・。老婦人に飼われている鳥と猫に匿われたり、励ましてくれた蛙たち、様々な出会いの中で成長していくみにくいアヒルの子

そして網にかかっていた白鳥の少女を助ける。その親子から皆で北へ行きましょう、との誘われるがそれを断って母を捜しに戻る。

やがて冬が来る。雪の中に見覚えのある帽子とマフラーが見えて・・・、やっと母と子は出会うが其処にはみにくいアヒルの子ではなくて立派な白鳥になった我が子が居た！　

涙ながらに白鳥の世界に帰りなさいと諭す母鳥・・・、

だが助けた白鳥の少女と共に生まれた沼に残る事を宣言する。両手を高らかに挙げ「変っていると言う事は素晴らしい事なんだよ！」と言いながら・・・。

それは今の若者達に個性を持つ事はこんなに素晴らしい事なんだよ！と言うメッセージに聞こえた。

　みにくいアヒルの子に扮する白川裕二郎さんはテレビで活躍されているらしいが私は初めてお目にかかる。

ミュージカルは初挑戦らしいが、汗をかきながら溌剌ととても爽やかに歌い踊る。中々のイケメン・・・（笑）

だがこのアヒルの子、何故かメガネを掛けているのが不思議だなぁ？　普通俳優さんてメガネを掛けていてもコンタクトにかえるんじゃない・・・？

岡まゆみさん、加納竜さん、どちらもテレビでよくお目にかかるお顔だが中々どうして歌もお上手！　特に岡まゆみさんが四季出身だったとは・・・！歌が上手いわけだ。

小野妃香里さん、戸井さんとペアで猫の踊りをセクシーに踊る。その気になったキャットが胸をはだけると黒々とした胸毛が現れたり・・・（爆）

このシーンが２人とも素晴らしい！私はどうも踊りのシーンが好きなようだ。

戸井さんのミュージカルを観る為に取った今回のチケット、細身の体にぴったりの縞のスーツを着て、リーゼントに撫ぜ上げられた髪は両端が猫の耳に見えるようピンと

跳ね上がっている。キャットに扮してコミカルに歌い踊る姿はとても軽やかで良かった！

コメントを読むとこのキャットのキャラクターがとても素の自分に近いのだそうだ（笑）

カーテンコールは４・５回あっただろうか？　１階席２階席を見渡して何度も礼をする俳優さん達に惜しみない拍手が送られた。

だが１階席はまあ満席のように見えたが２階・３階はガラガラ・・・。今日は千秋楽なのに・・・（涙）この現実は厳しいなぁ！！

しかし嬉しい事にリピーターもかなり居たみたいでお芝居の途中でタイミング良く手拍子が入ったりしていた。

１時開演、２０分の休憩を挟んで終演は３時半・・・、４時過ぎの新幹線に悠々と間に合い７時半には帰宅した。

こんな遠征なら楽でいいなぁ！　新神戸オリエンタル劇場の演目は要チェックだ！！