暗涙BOX

暗涙BOX

窓を開け一息ついてみた 
 
ひたすら広がる曇り空

泣きたくなんてないのにな 涙がぽろぽろ

コンタクトに変えてみたけど映る世界は何も変わんない

所詮目に映る光景など残酷なもんだ

狂ったこの場所でずっとうずくまり助けを待っていたのに ほらね

神様なんて知らん振り

ここに効く薬はないとわかってる 

それじゃあどうすればいい? もうわかんないの

残酷と綺麗は紙一重と綺麗な世界にいる君は言う

誇らしげなその笑顔を壊してしまおうかな

明日行きの電車が来たよ

もう乗りたくないと逃げ出した

すぐに見つかり気付けば乗車

「嫌だ」泣き喚く

狂ったこの場所でずっとうずくまり助けを待っていたのに やっぱり

僕の叫びは届かない

ここに効く薬はないとわかってる

痛くて眠れないよ 誰か治して

上か下かもわからないこの四角い箱の中から僕が出ることは許されない

自問を繰り返す

答えが出たことはあるかい?

ガタンゴトン

ほら、今日も電車がきた

暗涙BOX

なんちゃって。

視力が段々悪くなっていってます。

暗涙BOX

今日はおわり。明日がはじまるよ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-10-28

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