私は、復讐のために。行動してました。

初小説です。

ライトノベルぽくなると思います。

ちょっとダークというか、私自身の経験も踏まえての作品になるのでドロドロしてるかもしれません。後味は悪い方向で締めたいなと思います、性犯罪やらそういうのが嫌な方はご注意ください

中の人、幽霊は見えませんが嫌な感じがする、程度の察知力です。

文章の事件と人物には現実では一切関係ありません。

それは、日常であって「非日常」

ジリリリリ…。

あー、もう。目覚ましがうるさい。うるさいと分かっててもお布団からは出られない。布団の魔力。

「オーーーイ。早く起きろー。遅刻しても知らねーぞー。」

遠くでお兄さんが呼んでいる。

お兄さんだけど、それは戸籍での話だ、赤の他人である。私の両親は離婚し、再婚した、その再婚相手の息子が私から見たらお兄さんである。まぁ、もう成人してるし、社会人だし。一般人、極普通のそこ居らへんにいる一般人

両親と呼んでいいのかわからないが、私の母と父となった人は私をおいて出て行った、というか、母親に「この方が今度から雪子のお兄さんよ。お世話になりなさい。」と知らない人のマンションの前に連れて行かれ、ドアの前で放置された。のが正しいかな。
まぁその後なんだかんだで、お世話になってる。

そろそろ起きるか。学校に遅刻する。もぞもぞと起き、身支度を済ませ、居間へ
お兄さんはやっと起きたか。みたいな顔をして、朝食いるか?と聞くが、いつもどおり要らないと答え、学校へ向かおうかな。

「俺、今夜遅いから、先に飯食って早く寝るんだぞー。んじゃー行ってきまーす」
いつものいつも、朝出社する時は何かしら今夜は早い、遅いの報告をしてから出掛けるお兄さん。私は奥さんか。

さて、いつもの通学路は今回私は使わなかった。嫌な予感がしたからだ。

私は幽霊が見える体質である。そして、幽霊の感情も伝わってしまう非常に迷惑な体質である。幼い頃から神社やお寺など行くたびになんとなく居てはいけない何かを感じる。
中学卒業すると厄介なこの体質は余計にひどくなり、幽霊の感情さえも読み取れるようになってしまった。

そして、なぜか幽霊の中では私は問題解決屋みたいな事になってるらしい。幽霊だってそりゃ、生きてる時の念やら感情やらを読み取れる「人間」がいたら頼りになるだろう。

遠回りになるが、いつもどおりに通学する。いつも通り、いつも通り。。。

被害と加害者と「被害者」

さて、学校に到着…しなかった。したくなかった。
迷っていたわけではない。ではなぜか。犯罪に巻き込まれたとでも言っておこう。むしろ、このご時世、犯人が捕まりにくく。女が泣き寝入り、が多い犯罪に巻き込まれた。

気づくと、私は普段使わない通学路の途中にある神社にほっぽり出されてた。制服は刃物で裂いたよう。下着なんて身につけてるわけもなく。恥部からはどろりと精液が垂れていた。
あぁ、これが強姦かと冷静な頭で考える、不思議と冴えていた。

いつも通りに通学予定が、突然目隠しされたかと思うといきなり頭には鈍痛が走った。何かで殴れたのだろう。その後の記憶はすっぽりだ。最悪な1日である。

携帯も、財布も、無事。無事じゃないのは私の体。まぁどうせ元から処女なんてとっくの昔にないものだ。

時刻は8:50 遅刻である。むしろもう1限目始まってる。今日もサボりか。。。

小さな誰もいない無人の神社。私は好都合とばかりに制服を脱ぎ、ジャージに着替える。制服を雑に鞄にしまい。小さな祠と社に手を合わせる。

その瞬間、感覚が歪む、全部全部。ぐるぐると視界が回る。
心霊現象だ。吐き気とめまいで立っていられなくなりそうになる。

急に視界が全部クリアになる

頭のなかに響く幼い声
「助けて、お願い。助けて!」

目の前には、小学生無理やり中学生に力づくで地面に押し倒されている。

私は知ってる、これは過去の風景であり、変えられないし、触れないし、助けて上げることが出来ない。

そして、無理やり服を脱がし、下着を脱がし、小学生の恥部に無理やり勃起したものを入れようとする。

「痛いよぉお!嫌だよぉおお!助けてぇえ!」
悲痛に泣き叫ぶ声

加害者はその声が癪に障るのが殴る、殴る、叩く。蹴る。
余計に泣く被害者

暴力と、性的暴力がどんどんまして、加害者は被害者の中で果てる。

被害者は、動かなくなった。動けないのだろうかと思ったが、死んでいた。

一気にまた吐き気が襲う。
無理やり現実に引き戻される。脳内がそう判断した。

また急にふっと、体が軽くなる。
私は汗まみれで祠の前にに立っていた。

あの加害者は、見たことある。

うっすらと、自分にされたことと少女に重ね合わせる。

「お姉さん。私の復讐手伝って。」

突然聞こえる声、目の前には、被害者の小学生。

「お姉さんに私と同じコトされた人の相手知っているよ。私見ていたもの。ずっと、この場所で」

「「岡崎 暁人」」

少女と私の声が同時に発せられる。

「「力を貸して、一緒に復讐しよう」」

そうして、私は小さな少女と協力し、復讐することにした

人間と実態のない「人」

さて、私は。目に見えない少女と一緒に神社を出た。

私は感覚と視覚で見えるが、一般の人には見えない。幽霊だから。

テレパシーというのだろうか、心でその子に話しかける

「君の名前は?」

ふよふよと浮いてついてくるその少女は桜子と名乗った。桜子ちゃんはセミロングで少し抜けてる雰囲気のある普通の小学生だったのだろう。どこか優しそうで、どこか抜けてて。不思議な子だ

「桜子ちゃんか。一旦私の家帰っていい?」

「なんでー?おねーさん。がっこーは?」

あぁ、小学生だから純粋なのか

「いやー。あんなことがあった日に学校行きたくないし、そもそも暁人クラスメイトだし。」

「そーなんだー。ってことはー。私を殺したおにーさんはー。雪子ちゃんをえっちなことして気絶させた悪い人ー?その悪い人が一緒のクラスってことぉ?」

ふわふわ掴みどころのないことをいう。まぁ幽霊だしね。

「そーなるねぇー。。。」

なんだかんだで家についた。

「パパとママはー?」

「居ない」

「お留守番?雪子おねーちゃんお留守番?」

「そうそう。」

「わー!私と一緒だねぇ-!私もお家帰ってもパパとママ居なかったのぉー!」

自分の部屋に行く。

「さて、桜子ちゃん、ちょっと実体化するから、部屋の真ん中に立って」

はーい!と元気よく返事して真ん中に立つ。
元気の良さは小学生の特権だな。

私は御札が貼ってある引き出しを開けて、木箱の中のいくつかの札と小さな人型の紙を出す。

さて、久々だな。幽霊の実体化とか上手にできるかな。

いくつかの札と人型の紙を地面に置き、真っ白い札を手にもつ

「私の名のもとに、姿を表せ、悲しき幽霊の子よ、その意志と力により私の前に仮の肉体を授けよう!!」

強い風が室内を駆け巡る。札と小さな人型の紙が桜子の周りを囲み、燃え上がる。

炎が消えてゆく、風もおさまり、ハラハラと小さな札が舞い、地面に落ちる

なんとか、無事に実体化に成功した、仮であるが、人間の姿をした桜子が立っていた。

「おぉおおおお!!!すごっぉおおおおい!!!!!!」

「桜子ちゃん、今から私の双子の妹ってことでちょっと成長させていあるよ。」

「はいはーい!」

「あと、一つ確認だけど、君のことを殺した犯人を君自身が復讐なのか、私が」

「お互いだよ。お互いに、復習するの。だってだって、許せない。許せるはずがない。」

幽霊特有の凄みというか、不気味な存在できっぱりと、桜子ちゃんは宣言する

「私は復讐する。そのために。雪子おねーちゃんに手伝ってもらって、雪子ちゃんの復讐に私も協力するってこと。利害一致。取引。これは私の復讐であり、雪子おねーちゃんの復讐でもあるの。」

「そっか。」

その不気味さに私ですら圧倒される。そうとう、長年の恨みなのだろう、年齢も考えると、5年以上、ずっとずっと。犯人がもう一度、同じことを犯す、その日を待っていたのだろう。

思考と「嗜好」

テロテロローン♪

部屋の中の時計が軽快な音楽と共にお昼であるということを知らせてくれる。

「お、桜子ちゃん。ご飯は食べるのかな?」

「んー、、、私はいらないよ-。幽霊だもん。」


午後には顔出すつもりだが、さて、どうしたものか。
食欲も出ない。しょうがない。あんなことや幽霊実体化で気力疲れだ。

「桜子ちゃん。念のため。」

「んー?これなぁに?」

黒い人型の紙と白い人型の紙を渡す。

「これ、一応桜子ちゃんは幽霊だから、その肉体はあくまで仮。もちろん、桜子ちゃん自身その仮の肉体慣れてない。分かりやすく言うなら、ぬいぐるみの体の中にいるようなもの。もしも、急に変な感じや、汗が止まらない。とか肉体を捨てたいとなるなら、その紙を破ればいい。」

「どっちの色?」

「どっちでもいい。ただ。なくしちゃダメだよ。破った紙は私に渡すこと。破った紙と残った紙を使ってもう一度仮の肉体を桜子ちゃんに与える形になるの」

「んー?んー。。。とりあえず、無くさないようにするね。」

まぁ中身小学生だし、怖い。

がもしも肉体と本体が不調和で拒否反応が出た場合の緊急用である。持っていても損はない

「桜子ちゃん、学校行くからさ。とりあえず、これ着ちゃって。」

私の中学の時の制服を渡す

「はいはーい!」

きっがえったよーとのりのりで私の横に来る。鏡を見ても私にそっくり、双子になるようにしたのは間違いではないようだ

学校に向かう、午後であり、人通りも少ないせいもありちょっと助かった。

なんだかんだで学校につく。

「おぉお!これが高校かー!おっとなな気分♪」

ノリノリだ。確かに小学生から見た高校生は、大人に見えるのだろう。

ついてきてー。と私は予備の上履きを桜子に渡し、保健室に向かう。

保健室に着くと、担任の伊那田川に会った。

「お、やっときたかー。一言連絡くれよ。」

このフランクな感じ、嫌いだ。でもジャージには突っ込まない。助かる。

「隣にいる子は?」

「親戚の桜子ちゃんです。親が長期不在で病気持ちのため、私が面倒見なくてはなりません、今日から一緒の登校でもよろしいでしょうか?」

「分かった、学年主任とクラスには伝えとくよ。」

私の家庭の事情も察し、許可が出た。

「ありがとうございます。あと個別で相談事があるのですが。」

「なんだ?」

「これを見てください。」

私はズタズタボロボロな制服をカバンから出す。

「制服どうした?これ。」

「少し事情がありまして、新しい制服の申込書をお願いします、桜子ちゃんも暫くお世話になるので、前にいた高校の制服だとクラスの皆からも浮くでしょうし下手したらイジメの的になる可能性もあります。」

「りょーかい。ちょっとまちぃ。あとで保健室に届けておくよ。」

「ありがとうございます。助かります。」

さて。これで問題はなくなった。

保健室に入ると、半妖の美奈子先生がいる。 私の一番の理解者でもある

「あらあら、今日は遅い登校ね?被害にあったのかしら?」

少し、ムカつく。

「えぇ、思いっきリの犯罪とですねー!」

「隣にいる子は一番の被害者ね。犯人は、、、かわいそうに、その子、休んでるのよ。静かにね?転校生さん。」

ちょっとまて、休み?保健室のベッドは空っぽだ、私も特には感じない。

「美奈子先生、暁人が今日休み?」

「そう、私が感じるに、同じ場所での犯罪がトラウマのトリガーで、、ってそういうことね、うんうん。桜子ちゃんはそういうことね。」

一人で勝手に納得してる。いつもの調子で助かる。

「んで、ちょっと相談なんだけど。」

なぁに?といつもと変わらない優しい笑顔でこっちを向く。

「あいつに復讐って、何がいいかな?」

「桜子ちゃんには、どの様がいいと確認したの?」

ちらりと桜子を見る。高校の保健室がちょっと珍しいのかあちこち見ている、特に暇つぶしや保健教育の雑誌や解説書がごちゃごちゃにおいてある本棚に興味があるみたいだ。

「せんせー!せんせー!!このしめ縄なぁに?」

しめ縄?保健室にそんなものはない。神棚すら見当たらない。少し疑問に思ってると先生が口を開いた

「さぁ?私も詳しいことは知らないわ。そもそもしめ縄解いちゃダメよー。神様怒っちゃうしどこか出ていっちゃうから。」

先生、絶対知ってる。

「ふふっ、ここの土地はもともと『覚』が出て、私もその子孫と言ったら子孫。もう血も滅ぼんでいるし、覚としての能力は0に近い。でも妖怪であることには変わりないから私の封印のため。に近いかしらね。」

へぇ。。。そもそも桜子も幽霊だし、そっち方面の品とかは見つけやすいのだろう。妖怪も神様もある意味人から恐れられている存在だし。

「せんせー!じゃー私の過去見えるー?」

気づくと桜子は先生の目をじっと見てた。目は死んでいて幽霊の不気味さをどこか漂わせている。

「さすがに過去は見えないわ。もう桜子ちゃんは死んでいるのは事実。でもあなたを殺しちゃった人の考えは分かるわよ。」

ジー、と桜子は先生を見てる。気温が下がってるように感じる。これは幽霊が何かを訴えたいのか怒ってるのかのどちらかだ。私の経験上。

「そもそも、犯人さんは小さい子。子供ね、ちょうど、大人の世界に足を踏み入れようとしている年齢。9~14歳の子供。に憧れもありつつ憎しみもある。原因はよくわからないけど、そのせいで何も知らなさそうな子供を無理やり「『大人にする』というのにどんどん気持ちが歪んでしまった。やられた本人もわけがわからない。言ってもいいのか、言わないほうがいいのか、何されたのか。とかね。それで、成長するに連れ、そのやられたことのほんとうの意味を知った時の気持ちを考えて想像するのが楽しいくて、『快感』になってしまい、たち悪いことに『趣味』にすらなってしまった様子よ」

満足した?みたいな雰囲気を放つが顔は微笑んだままの先生が怖い。
桜子は無表情で、何を考えてるかわからないが、とりあえず納得した。オーラーを出してた。その答えを察したか、先生はポンポンと桜子の頭を撫でる。

「私決めた。犯人さんをね。同じ目にあわすのは無理だから、とりあえず『原因』探って、その『趣味』を使って、復讐する!」

桜子は協力するよね?みたいなキラキラした目で見る。協力はする。と一言言うとピョンピョン嬉しそうに跳ねる。

「んじゃぁ!あとは私に任せてねーーーー!!!!」

元気よく保健室を飛び出すと同時に入れ替わりで担任が来た。

「あれ?あの子ドどっかいくの?あの子元気だなぁ。ほれ、申込書。お兄さんには連絡しとくか?」

「あ、ありがとうございます。念のためお願いします。」

もう時計を見ると終業HRの時間だ。このまま保健室でのお世話になり、私は帰宅ついでに桜子探しをしよう。そんなことを考えつつ、下校することにした

計画と実行と「行動力」

はぁ、、、、疲れた。

しめ縄、かぁ。とふと心に引っかかる
小さな神社に向かう。誰も参拝しなくて、古ぼけた神社だ。まぁ、住職や巫女さんとかいない。
横の祠を見る。ふと、しめ縄が切れていることに気がついた。祠の中には遺影らしきものと、名前が書かれている何かが見える。雨風に野ざらしのせいだろう、紙もボロボロで文字も滲み、解読不能に近い

「……烏………子 …・・1…歳」

なんとか読み取れるのだけで。祠の奥には古ぼけた新聞記事がある。角度もさながら奥にあるため読めないが、ここでの出来事の記事のようだった。

「被………は………川桐……小……の…………桜…………目………校……は責……の…………」

桜子のための祠だったのか、しめ縄が切れてたということはそういうことか。川桐野小学校の生徒だったみたいだ。その学校は、数年前に何かの事件をきっかけに廃校になったと聞いてたがそういうことか。

手をあわせて、少し考えた。桜子は元々ここでの被害にあって。殺された、しかし何らかの理由でここに鎮魂の意味での祠が建った。そのせいでどこにも行けず、被害現場に無理やり魂を縛られて。

もしかしたら、同じ目にあうことにより、手助けしてくれる人物を探してたのではないか?そう考えるとちょっと悲しくなった。
でも小学生でここまでの行動を移せるだろうか?幽霊とはいえ、その時で止まってるはずだ。だとすると?……あぁ、考え事はもう嫌だ。

私は桜子探しに専念することにした。

-桜子視点-

あの保健室の先生は厄介ね。覚の妖怪だわ。

さて、犯人のあの男子、名前はなんだっけ?まぁいいわ。
自力でも探し出せる。

計画も立っている。けど実行にはお姉さんの力が必要だ、あの厄介な能力は、きっと、私と同じ思いするのに役に立つ。

私は黒い人型の紙を出す、思いっきりビリッ。と破く。
体が急に軽くなる、そりゃぁ紙の人に無理やり魂突っ込んでるようになるもんね。窮屈。

「んーー!スッキリしたぁ。」

さってと、私は勝手に人の家の洗面台に入る。幽霊だし、見えない人にはとことん見えない。記憶改ざんなどはお手の物。
。幽霊だしね。怪奇現象とかなんてもう、十八番

私は22歳前後の見た目になって、鏡でそれを確認した後、家を出る。

あとは、と、犯人の彼とお茶をして、、、、強姦はさすがにしないけど。ね。


後ろから声をかけられる。

暁人だ。好都合。

「お、お姉さん、コレ落としました。」

ぎこちなく手を出すとそこにはヘアピン。私が当時上に付けてたお気に入りのヘアピンだ

微笑んでありがとうと言った

「そのヘアピン、君にあげるわ。私じゃ子供っぽいもの。多分カバンとかに引っかかって落っこちちゃったと思うの。使わないから」

でも、と申し訳なさそうに顔を伏せる。

私は近づいて耳元で幽霊特有の不気味な音に近いのでこういった。

「自分がしたことに目をそらすな。もう仕返しは始まってる。遺品でちっぽけな頭で、昔を思いだせ。」

暁人は凍りついたようななんとも言えない顔をしてる。今、彼の頭のなかじゃ、昔の殺人風景をうっすらと思い出してるのだろう。まぁそういうアイテムというか、無理やり過去を思い出すように仕掛けたヘアピンだし

さようなら、私は音にもならない声で呟いて去っていった

-雪子視点ー

普段行かない道を探し、前に暁人がいるのを見かける。
声をかけるべきかで気がつく、「何か」により被害があった雰囲気を漂わせている

私は声を掛けずに早足で通り過ぎようと思った

「…なさい。ごめ…。」

顔面蒼白な顔でぶつぶつと暁人は何かをつぶやいていた。何かがおかしい。そう思った瞬間暁人は過呼吸かと思うほど不自然な呼吸をする。苦しそうに。何かにもがくかのように。

手、出すとお姉ちゃんも苦しくなるよ。

突然の桜子の声に驚く

「おねーちゃん。まだだよ。まだ、私の復讐は始まったばっかり。」
そう言って桜子は私の隣に行く

「大丈夫、幻覚に苦しんでいるだけ。それにすっぽり忘れるよ。でもね、徐々に不規則にそれが毎日続けば、いつか、些細な事で「例のこと」を思い出すようになる。最終的に私と同じ痛みと立場になってもらうのが目的なの」

ゾッとする。よくそこまで思いつく

「おねーちゃんは彼の監視役お願いね。」

私は、ただただ頷くしかなかった。

私は、復讐のために。行動してました。

私は、復讐のために。行動してました。

主人公の野方 雪子は見えてはいけないものが見えてしまう体質である。 とある被害にあい、「加害者」をみつけた雪子 見えてはいけないものを使い、復讐しようとするが…。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-10-24

Copyrighted
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Copyrighted
  1. それは、日常であって「非日常」
  2. 被害と加害者と「被害者」
  3. 人間と実態のない「人」
  4. 思考と「嗜好」
  5. 計画と実行と「行動力」